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★コミュニティ・コア運営委員会のレポート★
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場所:かるがも館 サークルスペース
時間:2000年1月9日(日)10:30〜14:00
主催:コミュニティ・コア研究会
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・12月21日(火)に企業庁、千葉市、住民側、設計者コーディネーターとの第2回の4者検討会が 開催されました。

・いよいよ、コア建設の基本計画作りも大詰めとなり、今年中に設計者の選定、基本設計、実施設計、そして来年から工事が始まります。

・1月中に4者のワーキングを行い、きちっとした基本計画の文章をまとめます。

・設計者は、1月末に候補者を選定し、3月までに決定。
   50才以下で、ベイタウンの仕事をしていない人を考えているそうです。
 

[9日の運営会委員会の参加者とテーマ]

#この日のコア研運営委参加者は計12人。
  検討会への住民代表3人(コア研2人、自治連合会1人)、図書館研究会1人、
  公民館研究会1人、ひまわり会1人、ベイタウンネット1人、コア建築研究会2人、
  子どもルーム父母の会1人、音楽専門家など2人。

@第2回検討会資料の再検討
   ・第1回検討会の議事録資料配布
A各サークルの報告と、要望調整
BNPOの可能性検討
   ・千葉市発行の「NPO法のあらまし」配布
 

■第2回検討会で新しく出された点の再検討
   (以下、・印は検討会資料から要約、#印は運営委員の発言)

1.早期施設の機能

・公民館諸室(450u)、講堂(250u)、アトリウム(350u)、子どもルーム(150u)の導入。
・第1回検討会想定 {講堂+多目的スペース(250u〜550u)}+ロビー(50u)
 →講堂(250u)+アトリウム(350u)へと変更。

#アトリウムは、上杉さん(ベイタウンネット・コア建築研究会)の案が取り入れられました。

・郵便局は導入しない。沿道店舗への誘致をおこなう。

#当初確保されていた郵便局分の200uのスペースが、削除された。
#面積は減ったが、予算は変わらないとの説明。
#減ったスペースを、子どもルームなど他のスペースの増加とならないか?
 

2.ゾーニング

・早期施設は、コア敷地南側に配置する。
・現有料駐車場と砂利の空き地は、暫定的に芝生で整備したオープンスペースとする。

#駐車場移設のための予算が取れるかどうか疑問。最悪の場合、コア完成時に駐車場が残る可能性あり。そうならないように、自治会連合ぐるみで取り組み必要がある。
#検討会に出てきたコアの想定デザイン案は、仮の案に過ぎない。 設計者の腕の見せ所だ。
#ベイタウン全体のゾーニングの見直し案は、企業庁が1月〜2月に住民への説明会を開催予定。これにも住民の意向を反映しなければならない。
 

3.公民館(700u)

#公民館職員は館長以下2人。嘱託の任命も考えられる。

@講堂(ホール、250u)
・共用スペースであるアトリウムとの一体的な利用ができるよう、可動式壁面などの導入検討を行う。

#コアの中核施設として、他の公民館施設を一部削ってでも、300u程度は欲しい。
#設計時、専門の音響設計事務所に依頼して欲しい。
#講堂という名前は、何とかならないか。(ベイタウンホールとか)
#ステージは広い方がよい。
#楽屋や録音室、映写室などはどうなるのか?
#講堂の収容者数は、200名を想定しているが、これでいいのか。以前の想定は150−200名だった。
#ゆったりと座れる椅子(可動収納式)が欲しい。収納時にはエアロビクスなどにも使えるように。
#グレードの高いものを作って欲しい。
#住民の音楽関係者から運営委員会に出されたプランをさらに具体的に検討する必要がある。その成果を基本設計に盛り込みたい。

A講習室(100u)
・各種講習会・研修会、実習・工作活動が中心。

#会議室のとダブり感がある。クラフトルーム(工作、陶芸室)専用として、もう少し小さくても良いのではないか。

B調理室(50u、25人収容想定)
・調理台4台×6人

C和室(50u、40人想定 8畳2室)
#8畳と12畳の方がいいかも。

D会議室(100u、70人想定)
・2部屋に分割できるようにする。

E事務室(40u)

Fその他共用部(110u)
・トイレ、倉庫
 

4.図書館分館(750u)

@書架、閲覧室(330u)
・担当者レベルで、よく検討が進んでいる。
・当初は3万冊の開架書架を想定。将来は6万冊。分館としては収容図書が多い。

#幕張新都心や海に関する本とか、この地域に特化した本の選定を希望したい。
#現実は、どこの図書館も同じ、図書館パックとなってしまう可能性が大きい。
#図書館研究会の活動の活発化など、図書館への住民の関心の高まりが大切だ。

Aブラウジング(新聞・雑誌)コーナー(80u)
・このスペースの充実に重点を置いている。
 
#打瀬図書館分館の目玉スペースだから、100u程度にして欲しい。設計デザインも斬新に。
#図書貸し出し後、緑陰読書など庭との一体感を希望している。

B児童書架、閲覧室(130u)
・1万冊の開架書架、5000冊の絵本展示架など。
・ベイタウンは子どもが多くなりそうなので、この分野の本を充実させたい。

Cカウンター(10u)

D事務室(80u)
・オンライン化を進める。
・希望図書は、中央図書館などから翌日配送されるようなシステムとなる。
・職員は4名。非常勤3人。

Eその他共用部(120u)
 

5.子どもルーム

@事務室(専用スペース、30u)

A活動スペース(120u、80人想定)
・フローリングの動的スペース、90u
・畳敷きのスペース、30u

#全体で150uは、子どもの増加を考えると少ない。
#もっとゆとりを持って要求したらどうか。全体で250u程度は必要ではないのか。
#16番街のキッズガーデン(?)と面積が大差ないようでは困る。
#専用スペースは、子どものロッカールームなどを含め60u程度必要だ。
#現在の月2万円が8000円位に下げられると、更に申し込みが増えそうである。
#2年後に80名は想定人数が少なすぎる。
#賃貸が今後増えると、より若い方がさらに増加する。
#現在は3年生までOKだが、キャパが少ないと2・3年生が入れない事態となる。
#想定以上に子どもの人数が増えることが予想されるので、コア以外の別の所にも児童館などを設置する方向も考えておかなければならない。
#保育所の早期実現の問題も出てくる。
#子どもルームの開かれたスペース利用を十分に考えておく必要がある。
#これらの論議も踏まえて、子どもルーム父母の会として、要望書を出す予定だ。
 

6.アトリウム

・施設全体の中心に位置し、各施設のエントランス、媒介機能を担う多目的な大空間スペース。
・市の自動交付機の設置や、行政サービス窓口の臨時開設の検討もおこなう。

#アトリウムの管理は、まだ決まっていない。
市が公民館に一人担当者を増員することになるのではないか。将来的には、住民参加の可能性あり。
 

7.駐車場・駐輪場

・現在のかるがも館の位置に10台程度の駐車場を確保する。
・駐輪場は、50〜60台程度を確保する。
 

8.周辺公園

・コミュニティーセンターガーデン(12番側の公園)中央部にバーゴラ(藤棚)を作る。

#アクアパークは、水があまり流せないため、森林公園(?)へと構想が変化してきている。
12番街側の公園は、ほぼ全面改装した方がよい。
 

9.コア完成時期

・当初平成13年秋を想定していたが、2年度にまたがるため、13年度末にずれ込む。
 

■問題点

#「幕張文化の創造」(企業庁文書から)の拠点なのだから、コアには対外的にも
 何かポイントが欲しい。
#事業費と建設費をはっきりさせないと、錯覚をおこす。
#建設費や、何が付帯設備となるかを正確に把握する必要がある。
#施設兼用部分の効率化と、各部屋の取り合いの検討。
#千葉市、企業庁、コンサルタントだけで基本計画をまとめてしまうと、住民からは意見伺いだけの従来型パターンとなり、住民が参加した意義がなくなる。
 

■自治会連合会への要望

#駐車場移転問題と郵便局の沿道誘致に関して、要望書を提出して欲しい。
 

■今後の課題

●コア研の各サークル(公民館、図書館、子どもルームなど)が、より独自かつ活発に動く必要がある。市の担当者も招いて、公民館など各施設について「考える会」などを開きたい。

#基本計画策定後、住民側から5〜6名で市長、企業庁長にあいさつに行ったらどうか。企業庁長やデザイン会議メンバーはNPO支援にも積極的だと聞いている。
#各番街の集会室・各種施設のネットワーク化を考えたほうがよい。
#NPOの勉強会を始める必要あり。
#基本設計にはランドスケーパー専門のしっかりした事務所や、音響関係の専門家も入れて欲しい。
#コア周辺の3つの公園の整備計画にも注目したい。
 

■NPO関連の検討

#文化の拠点のコアには、血液を入れないといけない。住民の諸活動の応援団として、NPOが必要だ。
#住民の文化、スポーツ、福祉、国際交流などのバックアップ機構として、「ベイタウン文化基金」なり、NPOを考える必要がある。
#役所側からも、安定して相手にできるもの(法人)が欲しい。
#誰かの持ち物となるとダメ。ボスがやるのは、良くない。
#学識経験者、商店街、新都心ビジネス街などベイタウン以外の人を含めた幅広い理事会を作る。
#60才以上の雇用の場も必要。(これをメインにもってくるには異論あり)
#ボランティア精神がないと、本物にはならない。
  (これも異論があり、地域会社や有償ボランティアの考え方もある)
#審査や年1回の報告書提出など、NPOの手続きは面倒である。
 

◎収益部門

#NPOには、安定した収益部門が必要。
#ベイタウンに今後3つ作られる駐車場の収入は、数百万の上がりが予想される。
#現在は、県の外郭団体の都市整備協会が駐車場を担当している。企業庁側にも、駐車場料金回収のための毎月更新の手間がなくなり、ほかにも住民に任せた方がメリットがある。
#協賛会員(個人、法人)を募る。NPOにすると、寄付や助成金を受けやすくなる。
#NPOの法人組織を立ち上げることにより、これらお金が住民側の文化、スポーツ、福祉、国際・地域交流活動に還元される。
 

●NPOに関しては、研究や勉強会をじっくりと行いたい。できれば、1年位後に発起人会、ないし設立総会にこぎつけたいものだ。