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★コア研「拡大」運営委員会のレポート★
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場所:かるがも館 サークルスペース
日時:2000年2月27日(日)10:30〜13:20
主催:コミュニティ・コア研究会
出席:この日のコア研「拡大」運営委参加者は計15人。    
コア研建築研究会2人、図書館研究会1人、音楽関係者1人、
   子どもルーム父母の会2人、自治会連合会1人、公民館を考える会1人、
   イベント実行委員会1人、シニアの会1名、ベイタウンネット2人、
   ベイタウンと幕張新都心に興味を持たれている大学生(建築学)2名など、
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[議題]
@「公民館講堂の設計についての提案」
A「鎌取コミュニティセンターの見学報告」
B「公民館を考える会(2・18)の報告」
C「子どもルームの活動状況報告」
D「図書館研究会からの問題点整理と要望」
Eコアの基本計画の最終的な文書(報告書案)検討
 

●公民館講堂の設計についての提案(9番街・浪岡さん、#は出席者らの意見)

・県内には他に例のない、生の音楽を質の高いレベルで楽しめることを目的とした小空間とする。
・講演、演劇、映画、レコード鑑賞などにも使う。
・フロアー部分には可動式の客席を収納し、軽スポーツや舞踊など、幅広いバフォーマンスに利用出来るものとしたい。

◎音響を最重視する
・ほどよい残響時間があり、生の音が隅々までクリアーに響くためにも、専門の音響設計事務所に依頼するのがベターだ。
・フロアー、壁面の材質、天井の高さ、舞台周辺の客席に対する音響反射の角度等を考慮すると、効果は大きいと考えられる。
・舞台正面両側や正面上部の壁面を一部内向きに可動式(手動)にすることにより、演奏内容や規模(ソロから80名程のコーラスまで)により、響きを多少調整することも可能となる。
・完成後に響きを抑えることは比較的容易だが、響きを増やすことは難しい。

◎舞台は上下可動式にする
・舞台は最小で幅4間=7.2m、奥行き2間=3.6mは必要と考えられる。
・最低でもグランドピアノスペースの中央2間は、上下可動式(2尺=0.6m程の高さで、フリーストップ)とし、ピアノの講堂内外への移動、収納を可能にする。
・可動式舞台以外は、演奏規模により平台(規格品)を付け足し、1−4段のひな壇を設定可能にする。

◎客席は可動式(ロールバック等)にする
・客席は音響を考慮して安定感のある、きしみのない電動収納タイプが望ましい。フロアに並ぺる予備の椅子も軽量で収納しやすいものを選ぷ。

◎照明舞台と客席を分ける十分な明るさの基本照明と、舞台前方上部からのシーリングライトが必要。調整は、舞台入り口付近と舞台後方でコントロールできるようにすると便利。(音響卓も)

◎その他
・講堂外との遮音。
・講堂内はデザイン、照明などにより無機的にならないように。
・正面に映写スクリーン(収納式)、舞台・横壁などに吊りもの用のバーなどがあると便利。
・マイク、スピーカーなどの音響機材と講整卓。
・ある程度の音出し(遮音)のできる出演者用控室。(兼用で可)
・グランドピアノの収納。(スポ一ツ利用時など)
・大型楽器などの搬入路の確保。
・空調は、吹き出し口を考慮し、音がしないもの。

#ピアノの移動ができないのは困る。
#調整室も、管理者がいないときにはカギがかかっていて、住民は使えないようだ。
#鎌取も管理人は2名しかいないのに、ちゃんと可動式椅子を設備している。
 

●「鎌取コミュニティセンターの見学報告」(浪岡、宮田、下川)

・平成12年1月15日オープン。
・図書館、コミュニティセンター、青少年補導センター南分室からなる複合施設。
・総工費29億円(建設費と施設費、4800平方b)
・鎌取・誉田地域(6万人)を対象 (ベイタウンは2.6万人、あすみケ丘は4万人)
・管理人は正式には2名。アルバイトを4人確保している。(午後5時以降はシルバー人材銀行からの派遣者が勤務)
・多目的ホール:300人収容=可動式椅子220席とパイプ椅子80席(307平方b)

◎鎌取コミュニティセンターの主なコンテンツ
 (かっこ内はベイタウンのコミュニティコアの現段階での想定面積) 
・多目的ホール307平方b(ベイタウンのコア公民館講堂250平方b)
・創作室(クラフトルーム)75平方b、室内に流しがある(ベイタウン100平方b)
・音楽室89平方b、ピアノ・吸音装置付き(ベイタウン・コアにはない)
・料理実習室50平方b(ベイタウンも約50平方b)
・和室46平方b(ベイタウン・コアは50平方b)
・会議室43平方b(ベイタウン・コアは100平方b)
・大広間89平方b(ベイタウン・コアにはない)
・幼児室30平方b(同上)など、ベイタウンにない部屋も少なくない。

・夜は、警備会社との契約による無人警備。
・トイレにはオムツ交換ベットと子どもを乗せる棚がある。
・多目的ホールには、移動式の大きな鏡があった。
・多目的ホールには100インチの大型プロジェクター設置。
・自動販売機設置。
 

●「公民館を考える会(2・18)の報告」(湯浅)

コア研の中にある「公民館を考える会」が、2月18日(金)午後7時から、5番街会議室で、ベイタウンの中にある色々なサークルの代表者を招いて
懇談会を開きました。コアの輪郭がほぼ固まったところで、設計上の細かい要望や、コア運営についての話もしておこうという狙いです。

参加者: 
コア研、自治会連合会、囲碁、ベイタウンネット、音楽関係者、健康ウォーク。

◎公民館建設にあたっての要望事項

@喫茶コーナーの開設(あるいは将来的な開設)に向けて、給排水・電気などの設備を設けておくこと。
・喫茶コーナーを持った公民館は、全国各地にある。 (保土谷市柳沢公民館、所沢市松井公民館、東久留米市中央公民館、
 松本市南部公民館、国立市公民館、浦安市当代島公民館など)
・それぞれの運営の形態はさまざまであるが、工夫によって現在の社会教育法の範囲の中で、充分に対応できると思われる。
・多くの人が憩い、集う場としてののコアの性格を考えた場合、喫茶コーナーの設置は、運営するもの利用するものの双方にとって、
 より良いふれあいの場を提供できると考えられるので、ぜひ設置して欲しい。

#浦安では、喫茶コーナーの運営に、身障者とボランティアを採用している。
 (法人格はない。市が補助金を出している。)

A講習室は、防音設備を備えた部屋とすること。
・当初は、音楽練習室の要望も出ていたが、全体の枠組みの中では音楽練習室の設置は難しいとのことなので、講習室を併用することとし、
 講習室の防音をできるだけしっかりしたものとして欲しい。
・また、講堂使用の際の控え室としても利用できるよう、講堂との位置関係を工夫すること。

B和室には、茶室機能を持たせること。
・お茶室としての機能を持たせるため、和室には水屋の設備をそなえて欲しい。

Cピクチャーレールの設置
・絵画の展示などが容易になるよう壁面にピクチャーレールを取り付けて欲しい。(アトリウムなど)

D水洗い場の設置
・講習室あるいは会議室は、絵画、書道、陶芸、お花などの活動スペースとなるので、水洗い場のスペースを確保して欲しい。
(給湯室との併用も可であるが、その場合は、広さを考慮すること)

E掲示板の確保
・2番街空店舗の掲示板に替わる掲示スペースを、アトリウムなどに十分に確保して欲しい。

Fインターネット対応とするため、各部屋には差し込めばすぐ繋がるような設備として欲しい。
・ブラインドや暗幕なども設置して欲しい。

G講堂について
・上記に記載。

#後から設置できるような備品に関しては、また改めて提出します。
 

●「子どもルームの活動状況報告」(吉田、蔦)

・現在、市への移管作業を行っている。
・3月5日に現状の子どもルームとして最後の会議を開催する。
  ・現在の課題。
  ・年度が明けて、どう進めていくかの検討を行う。
  ・要望の詳細は、年度が明けてから行う。
・来年度の子どもルーム希望者は、現在34名。

#子どもルームの時間外の利用が課題。
#ボランティアとして20名ほど、手が上がっている。
 

●「図書館研究会からの問題点整理と要望」(宮田)

・中央図書館と分館の位置付けとは?
・中央図書館と分館の蔵書の種類は多少違ってくるのなら、分館に整備する蔵書の種類は制限されるのか?
・開館時に備えて欲しい本をリクエストしたら認められるか?
・新設図書館の選書は、2年の準備期間が必要。
  ・開館時蔵書内容について、基本常備図書としてどういう図書構成になるのか?
・購入予算、分館独自になるのか?
・開館時蔵書数、25,000冊の一般書、児童書の割合は?
・打瀬分館としての特色、あるべき資料は?
  ・幕張独自の文化を形成・展開するためにあるべき資料とは?
・打瀬分館は貸し出し型を想定。でも、滞在型の側面も拡大すべきではないか。
・学習室の検討。必要なら、利用の仕方は?
・児童閲覧室の防音を完璧に。
・大人が公的施設でのマナーを教えることも必要では。
・他館に図書をリクエストした場合、何日かかるのか?
・子どもルーム、地域の学校への団体貸し出しを。
・地域の学校と打瀬分館との連携は?
・ブラウジングコーナーの一部に、備え付けのヘッドフォンがあるなんてどうか?
・東村山市立秋津図書館には「図書園」がある。そこでは軽食もOK。
・図書館を利用してのグループ活動。
  ・読み聞かせ(おはなし会)、ストーリテリング・ブックトーク、朗読、読書会、 教養講座など。
・分館といえどレファレンス資料の充実を。
  ・もちろんCD、テープ、ビデオも各分野を。
・貸し出し冊数と貸し出し期間について、現状で十分?
・利用時間の延長について
  ・現在、国内の公立図書館で24時間開館の図書館が何館かある。
  ・自動貸出返却機を導入している。
  (一部施設の開館などもあり、全館開けているかどうかは不明)
・千葉市内の一部図書館の開館延長は金曜日の19時まで。
  ・管理体制は、管理職1、職員1、非常勤1or2の残業。
  ・中央図書館のサービス向上のための検討データを得るため。

◎従来からの提案で、市側の検討から漏れている点
・耳、足、目の不自由な人へのサービス。
  ・宅配・録音サービス
・「人にやさしい図書館」をどう実体化するか。

#問題となるのが、中高校生の学習室を想定していないこと。
 中高生の増加、新都心の図書館(放送大学など)でも入場制限されて行き場がない現状を考えると、将来施設に組み込むとか、
 既存の集会室の借り上げなど、何らかの対策が必要となるのではないか。
 

●コアの基本計画の最終的な文書(報告書案)は、これまで、ネットにも報告した内容を文書化したものです。