★「コアのホールを考える会」のレポート(1)★2000.8.5
by福永さん

2002年春オープンする「コミュニティ・コア」は、基本設計図(2番街掲示板に掲示)
も完成し、その偉容が見えてきました。
その中でも中核的な施設といえる「ホール」(200席)について、長文ですが、
先日開催されましたコア研主催の「ホールを考える会」のレポートを書き込みます。
今川さんと隅山さんのプレゼンテーションは、前にUPされた内容とダブりますが、
まとめて掲載します。

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★「私もひとこと!コアのホールを考える会」のレポート★
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場所:グランパティオス公園西の街集会室
日時:2000年8月5日(日)1:00〜4:00
主催:コミュニティ・コア研究会
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出席:コア設計者 高谷さん、青木さん (株)設計計画
    千葉県企業庁:加藤主管(施設班)、津村さん
    千葉市役所:大木さん(千葉市企画調整局・政策調整課)
秋山さん、高橋さん(千葉市教育委員会)
    永田音響設計:福地智子さん、菰田(コモダ)さん
    幕張メッセ相談役:下村さん
    幕張フィルハーモニー管弦楽団:宮内さん(団長)、梶田さん
    ホテルフランクス支配人、新都心街づくり協議会副会長:安部さん
住民: 県会議員:河野さん
デザイン会議:蓑原敬さん
    自治会連合会長:内田さん
    ピアノ選定委員会事務局長:隅山さん
 ホール音響選定委員会務局長:今川さん
 ニューフィルハーモニー千葉 ステージマネージャー:浪岡さん
    ほか約25名
協力:EPSON(無償貸与)の高性能液晶プロジェクター(100万円相当)
   大スクリーンを貸して頂いた西村さん。
    プロジェクターを手配頂いた鈴木さん。
    パソコンを貸して頂いた田坂さん。
    携帯用PAシステムを貸して頂いた今川さん。 
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[今日のテーマ]
コアのホールをどう考えるか?
1)コアのコンセプトである生音重視の中身について検討したい。
2)コアのピアノはどういうものがふさわしいか?
3)今後、コアのホール建設・運営に住民はどう取り組んでいくべきか?
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●コア建設の経緯説明
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・もともと大構想(バブル期)=500人ホール、美術館、プチホテル、
公民館などを併設。
・バブル崩壊(92年ごろ)後=幕張新都心の先行き不安がベイタウンにも波及
・95年=幕張ベイタウン誕生
・97年春=コミュニティコア研究会発足
   2月=住民の代表3名を選んで欲しいという告示
      コア研住民代表として3名選ぶ
・97年秋=コミュニティコア事業化研究会スタート
       (企業庁、市役所、住民、新都心ビジネス街、住宅都市公団ほか)
       早期施設と将来施設の分離建設の方針を確認
       3〜4回事業化研究会開催
・98年春=事業化研究会まとめ
     (早期施設として公民館、図書館、郵便局、多目的スペースを建設する)
・98年〜99年=企業庁と市役所の管理問題をめぐる折衝
   (1)企業庁が建築し、公民館などは店子として入居、賃料もらう)
   (2)企業庁が建築し、その後の建物管理は市役所が行う(小学校と同じ)
         =1年間の協議の末(2)で決着
・99年秋=基本計画検討会スタート
    ・郵便局は街路プロムナードに移す。
    ・児童数の増加により学校に空きスペースがない。
    ・11番街に開設した学童保育の子どもルームが手狭である。
    ・子どもルームの入居決まる。
・2000年春=基本計画検討会まとめ
     (1950平方メートル、コア運営を住民参加も含めて検討する)
      ベイタウン人口約1万人。
・2000年3〜6月=基本設計(1988平方メートル)
・2000年6月=備品は市役所の予算で整備するとの方針決定
・2000年7〜12月予定=実施設計
・2002年3月=オープン予定

[問題点]
1)企業庁関与部分がどんどん減って行った。
2)市役所が建物全部を管理することになった。
3)ホールも多目的スペースも公民館講堂に。
   ・お金を取っての活動は、公民館では行っていない。
   ・金の絡むことは、公民館でできない。
      (不特定多数を対象としたチケット販売の音楽活動はムリ)
4)ピアノは市役所が買う。
   ・公民館のピアノのスタンダードは70万円位のアップライトピアノ。
    (奨学金などで若干のUPはあるが・・・)

#総額10億円のコアの施設の目玉である音響を重視したホールの中で、
ミスマッチが起きている。
#コア基本計画での4者合意した考えが今後の展開の軸になる。

[住民の対応]
◎住民はお金を持っていないので、知恵を出そう!

1)コアは幕張文化創造の拠点である。
    (新都心第2ステップ目標=国際交流・産業振興・文化の創造)
2)コアの運営には住民も参加する。

#つまり、企業庁が後退した分、住民参加の比重が高くなっていった。
#企業庁はこれでいいのだろうか?
#今後、市役所との連携強化の必要性ほか。

#バブル時代からポストバブルのシナリオを色濃く反映したコアの計画だが、
これをうまく立ち上げていくかいかないかは、企業庁が幕張新都心で行ってきた
住宅プロジェクトの大きな成否にかかわる。

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●高谷さん(コア設計者)より、設計の現状を聞く
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・200分の1の小さなサイズで検討していたのが基本設計。
・11〜12月を目標に、図面の大きなスケール(50分の1)で検討作業始める。

1)ホールそのものの設計

・200席で生音重視したい。
・設計図は四角い形状だが、実際は生音重視のホールはガタガタに変形していたり、
 音を良くするための仕掛けがあるが、現在はその内容を検討している。
・現段階では、まだお見せできない。

2)ホールを含めたゾーンの使い勝手の検討

・コンサートホールとして使いたいという要望によって考えているが、
 一方で公民館活動としての内容も持っている。
・どのような比率で使われるのか、同時に使われたとき何が起こるかなど
 想定しながら部屋の性能を検討。
・ホール単独では使えない。控え室とか楽屋とかバックスペースが必要なのだが、
 そのスペースは非常に少ないので、会議室を控え室とする。
    ・椅子を片付ける時にどのようにして収納するか?
    ・同時に使用したとき、どのような音が発生するか?
    ・お茶をどのようにして出すか?
    ・有名な方が来られた時、トイレはどうするか? etc.
・公民館活動とのバランスも考えなければならない。
   ・会議室は、完全な控え室にはできない。
・専用のホワイエは無いが、ギャラリー部分を使いたい。
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●音響設計について 福地智子さん(永田音響設計)
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[これからどうやっていくか]
・生音重視の多目的ホールは、全国どこでも言われる一番多いタイプである。
・現実としてどう使われているかは、最初に掲げられた通りかどうかは難しい。
・昭和50年代は多目的ホールの全盛。
・多目的ホールは無目的ホールという反省に立ち、専用ホールができるようになる。
・その後専用ホール全盛時代に入る。
・専用ホールだと他のものは使えない。多目的ホールの見直し。
・昔の「多目的」は古い感じなので、「多機能」という言葉に代えてきている。
・最近は、生音でも90点近い点数を取れるように変わってきている。
・生音重視の多目的ホールと伺っていたので、とにかく100点取るように考え、
 そこからどの範囲で他の目的に使えるかを考えていた。
・過去のイベントの集計を見ると講演会や電気楽器の演奏もあり、
 生音に突出するのが良いかどうかということも気になる。
・ヴァイオリンなどは生音と反射音が合わさって初めてヴァイオリンの音がする。
・電気楽器やCDの場合は、反射音が加わると本来の音が再現できない。
・スピーカーを使う場合、極力反射音を抑える。
・響きが長くて良いのは、クラシックだけ。他の演目には使いにくい。
・クラシックでうまくやっているホールもたくさんある。
・この街には、演奏される方もたくさんおられると聞いているので、
 この方向でいけるなら、これから音響設計を進めたい。

[静けさを確保する]
・屋外騒音の遮断
   ・普通の遮音より少し良い遮音を考えている。
   ・外の音が全く聞こえないということはないが、コストとの兼ね合いを
考えながら進める。
・部屋と部屋の遮音
   ・会議室でスピーカーを使用する時、ホールに聞こえるかどうか?
   ・ホールで大きな音を出した場合、周辺の部屋に聞こえるか?
   ・同時使用できるようにしたい。
・ホールは浮き構造の簡便なのを考えている。
   ・普通に比べ、10dbは下がる。(かなりすごい)
   (住宅の壁を例に取ると15cmを30cmの壁に変えても5dbしか
    変わらない)
・空調騒音を抑える。
・クラシックの場合は、音楽が鳴っていないときでも音楽である。
・何にターゲットを絞るかで、騒音の抑え方も変わる。

[静けさを表す数値]
・NC15〜20は当たり前となってきた。
・コアのホールはNC20〜25を目標としたい。(普通ではほとんど聞こえない)

[残響時間]
・残響何秒が良いというが、低音の周波数特性とか客席によっても全く異なり
一概に言えない。
・残響のしっぽより、早い段階の反射音がどれだけあるかが注目されるように
 なってきた。
・部屋の形をしっかり決めていかないといい音は作れない。
・ちゃんとした反射音を得られる材料で作っていかなければならない。
・残響時間を短くする吸音材をどうするか?この辺を中心に設計を進めたい。
・コアが今後どういうことを行っていきたいか伺いながら決めたい。
・残響時間は、大まかには1秒から1.5秒でやっているが、これからの設計で
 容積が変わったりすると当然変わる。

◎最終的に決まった段階で、残響時間は結果でしかないと理解して欲しい。

このような形で音響設計は進めるが、何をやるかを明確にして頂かないと、
どういうものにしていけば良いかが出来ない。
ぜひ、皆さんに協議して頂きたい。

◎音響設計の3本柱
・静けさ(屋外騒音の遮断・空調機の騒音の低減)
・良い音(良いスピーカーから良い音を聞く、明瞭度の確保)
・良い響き

どれが1つかけても良い音響のホールとはいえない。
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[機能設計]

・生音重視というが、それ以外の使われ方も多いと想定し設計をおこなう。

・付帯設備
・舞台設備
   ・ピアノなどの昇降装置をつける。
   ・上から看板やスクリーンなどを吊り下げる装置。
   ・サスペンションライトを舞台の上に2個つける。
・舞台照明設備
   ・上に照明器具を吊るす。斜め方向からも当てる。
   ・横からのサイドスポットも考えている。
   ・センタースポットはオプションも考えられる。
・スピーカー
   ・天井のスピーカーと移動型のスピーカーを考えている。
    (コストの絡みもあるが)
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●コアのホールに入れるピアノはどういうものがふさわしいか?
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ピアノ選定委員会:隅山さんの発表
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[ピアノ選定委員会の紹介]
・コア研の呼びかけで住民の一部有志5名(うちピアノ弾き3名)
(プロピアニスト1名、アマチュアコーラス1名、趣味のピアノ弾き1名)により、
 ピアノ選定委員会が組織される。

[現状]
・ピアノを含む備品は千葉市が購入。
・総工費10億円をかけたコアでも、千葉市が管理・運営する公民館なので、
 ホールは、あくまでも公民館の「講堂」でしかない。
・公民館の講堂の標準的なピアノは70万円程度のアップライト。
・グランドピアノが入ったとしても、小学校の体育館にある程度のもの。
  (例:ヤマハのC5、170万円)
・全国にあまたあるホールでは、音楽専用ホールでなく小規模ホールても、
 スタインウエイのフルコンサートグランド(1550万円)または同程度が多い。
・一般的な市民会館などの多目的ホールでは、当然のようにコンサート用の
 グランドピアノが入っている。

[県内の主なホールのフルコンサートピアノ設置状況紹介]

君津市民文化ホール、木更津市民文化会館、八千代市民会館、
さわやか千葉県民プラザ、白井町文化会館、千葉市文化センター、
千葉県南総文化ホール、千葉県東総文化会館、館山市民センター、
成東町文化会館、茂原市東部台文化会館、浦安市文化会館、
市川市文化会館、松戸市文化センター、千葉市若葉文化ホール、
印西町文化ホール、佐倉市民音楽ホール、ぱるるCHIBA、
青葉の森公園芸術文化ホール、

・一般に日本のホールでは、普通フルコンサートピアノが選ばれる。
・有名演奏家を呼ぼうとすると、フルコン以外は敬遠する傾向にある。
・ホールの規模が200人のため、セミコンサートグランドかそれ以下でも
良いとする意見もある。
・フルコンとは、音の密度、バランスなどが異なるため、検討の余地あり。
・国産には、このクラスで質の良いものが少ない。
・セミコンは、トップメーカーで1000万円前後、安くて6〜700万円程度。

◎今度のコアのホールは、音響的に優れたホールになろうとしている。
・ピアノ選定委員会としては、そのホールに見合う質の高いピアノを要望したい。
・千葉市や県企業庁などに対しても、さらなる助力をお願いしたい。

[提言]
・住民自身が企画・運営するチャリティコンサートを開いてはどうか?
・立派に運営できれば、有効なデモンストレーションとなるし、
このような活動は、今後のホールの運営にも生かせる。
・皆さまのお力をぜひお貸し願いたい。

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●コアのコンセプト(「生音重視の多目的ホール」とは何か?)の明確化
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音響選定委員会:今川さんの発表
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[音響選定委員会の紹介]
・コアの音響に興味を持つ住民の集まり。
・専門知識をもった集団ではない。
・「音響」に興味のある方は是非ご参加を!

[はじめに]
・ベイタウン誕生から現在にいたるまで、この地においての文化活動は、
 すべてこの地の人間が、さまざまな空間を利用し、試行錯誤に行ってきた。
・特に音楽活動においては、楽器、音響機材の手配や空間確保に精一杯で
 「良い音」については考える余裕すらなかったように思う。

[目的]
コアホールの音響についてさまざまな討議を行い、その結果を設計に反映して
頂くことが現在の目的。

[生音重視の多目的ホール]
・これまでのコアの計画討議において明確化されているのは、
「生音重視の多目的ホール」ということ。
・ピアノなどの自然楽器の音が豊かに響くホール(生音重視)
・さまざまなイベントに対応できるホール(多目的)
 
[生音重視の多目的・・・?]
・目的に応じて「良い音」は異なる。
  ・「生音重視」→響きが豊か→「良い音」→音が不明瞭
      (例えば銭湯、洞窟で・・・)
  ・響きが少ない→話の内容が聞き取り易い→「音が良い」→音が明瞭
      (例えば静かな砂漠、草原で・・・)
  ・「生音重視の多目的」=良い音とは?

[両立は可能?]
・「生音重視」「多目的」の両立は可能か?
  ・使用目的に応じて「良い音」の条件は異なるため、音響的な観点で
   さまざまな催しに対応できるのだろうか?
  ・限られた空間なので、音響的に不具合のある使用目的も出てくるのでは?
  ・限られた予算内で両立させる手立てはあるのか?

[現実]
・現実を踏まえる。
  ・目的別に複数の空間確保は不可能。
  ・大幅な残響可変範囲には多額の費用が掛かる。
  ・低コストの残響可変が手法としてあった場合、どれくらいまで残響可変の
   範囲があるのだろうか?
  ・残響可変には技術的に限界がある。

[コンセプトの絞り込み]
・コンセプトを明確化することが「良い音」の実現への第一歩となる。

[過去のベイタウンのイベントを探る]
・過去のイベント実績を10項目に分類。

1)自然楽器の演奏  
   ピアノ、管弦打楽器アンサンブル、吹奏楽、合唱、独唱など・・・・20%
2)電子楽器の演奏
   ジャズ、ロック、ハワイアン、バンド演奏など・・・・13%
3)その他の音楽ジャンル
   前衛芸術音楽、民族音楽・・・・6%
4)記録音楽鑑賞
   CD、MDの視聴会・・・・0%
5)映像上映
   映画、ビデオ、DVDなど・・・・2%
6)演劇
   日舞、子どものお遊戯、パントマイムなど・・・・4%
7)演芸
   落語、漫才、講談、コント、詩吟など・・・・2%
8)スピーチ
   講演会、会議、式典、集会、弁論大会など・・・・45%
9)軽運動
   ダンス、エアロビクス、ヨガ、太極拳など・・・・2%
10)展示会
   絵画、彫刻、塑像、造形、展覧会など・・・・6%

・スピーチが大きく占めている。
   ・会議室は50人入れる。この部分は相当縮小できる。
・施設がないのに20%も開催しているのは驚き。
   ・施設があれば、もっと開催があるのでは・・・。
 

[コアホールの目的別使用頻度を予測]
コアオープン後の予測される催し物

1)自然楽器の演奏(声楽)
・ベイタウン・チビっ子音楽家発表会
・有名演奏家を招いてのコンサート(ソロ、トリオなど)
・在街ピアニストによる演奏会
・子どもたちのピアノ発表会(教室個別、ベイタウン全体)
・幕張総合高校による演奏会
・外部利用者による演奏会、レコーディング
・アマチュア交響楽団、吹奏楽団などによる練習、演奏会
・コーラスなどサークル活動
・ベイタウン・チビっ子音楽家発表会

2)電子楽器の演奏
・アマチュアバンド演奏
・コンピュータミュージック
・現代音楽
・ジャズコンサート

3)その他の音楽ジャンル
・ジャイネパールのシタールコンサート
・バリ ガムラン音楽

4)記録音楽鑑賞
・CDを大音響で聞く会(WEBでスケジュールを告知し、入退室は自由にする)

5)映像上映
・外国人のための映画鑑賞会(日本の映画に英語の字幕をつける)
・古き良き映画鑑賞会
・ベイタウン名画鑑賞会(4週連続で同じ映画監督の作品を上映など)
・子ども映画劇場(子ども向けのアニメ、人形劇のビデオなどの上映)
・千葉市の郷土館で上映された教育的な色合いのあるビデオ上映
・液晶プロジェクターで披露する自家製「僕の宝物」

6)演劇
・子ども劇団の公演
・バリのダンス公演
・日舞

7)演芸
・落語、詩吟、講談を聞く会
・紙芝居

8)スピーチ(講演会、会議、式典、集会、弁論大会など)  
・「コアジサシ」講演会
・ユニークな図書館を考える会
・身近な郷土史
・著名人と語る会
           
9)軽運動
・幼児の親子体操教室
・シルバー健康体操
・幼児親子リズム遊び
・ダンスのレッスン

10)展示会
・工芸、美術品の発表会

[近隣施設の展望]
・ベイタウン近隣のホールって?
  幕張メッセ、各ホテルのバンケットルーム、各ホテルの会議室、ホール、
  アジア研究所、放送大学、神田外語大学の会議室、講堂、企業の会議室、
小中高等学校の体育館、講堂、各街区の集会場、

[住民の思い、コアの目標]
・こんなコアができて欲しい。
   ・楽器(特にピアノ)、会場の手配に手を取られず「音」「音楽」を心地よく
    堪能したい。
   ・もっと多くの芸術、文化イベントを、近隣で気軽に実感したい。
      (芸術鑑賞の日常化)
   ・音楽主体の「響き」を重視したホールが近隣にない。
   ・子どもたちに感受性を高める場としたい。
   ・ベイタウンらしい公共施設が欲しい。

[ホールの目標]
・「幕張新都心」「幕張ベイタウン」の名に負けない注目度の高いホールを目指し、
文化芸術活動の発展の場として、文化芸術の情報発信基地として、外部より
注目される特徴あるホールを作り上げたい。
       
[コアホールの方向性]
・幕張新都心近隣には、響きを重視したホールがないため、そういう空間を
 ベイタウンにつくりたい。
・アコースティック楽器の演奏会を堪能できる空間。
・ピアノ、管弦楽器、歌唱の演奏会を十二分に堪能できる空間。
・文化、芸術活動の拠点となる空間。
   ・地域の交響楽団の練習の場など。
・人々が集う空間。
・さまざまな用途に対し、効率的に利用できる空間。
・特徴あるベイタウンにふさわしい、特徴あるホールに。
 
[コアホールの音響的な要望]
・ソロ、小編成のアコースティック楽器の音を豊かに響かせる音空間。
・極端に不明瞭な音にならないようできるかぎり残響を減らす工夫と、
電気音響設備の選定を行って頂き、その他の催しに対応できる音空間の実現。
・コア近隣住居への騒音(音漏)を考慮した防音、遮音対策。
・ホール内の静けさの確保。

◎先日25日企業庁での打ち合わせで、これだけはという問題をピックアップ。
・音響、照明の調整室を設けて欲しい。
・トイレの便器数が少ないのではないか?
・出演者向けの三面鏡、ハンガーラックを装備して欲しい。
・屋外のステージとか会議室での演奏も考えられるので、 配線処理は
行ってもらいたい。
・音響用の電源は、ノイズ対策を考慮し、専用回路にして欲しい。

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●永田音響、福地さんの感想

・よくまとまっている。よくわかった。
・最初にお話頂いた内容と、ほぼ一致している。
・具体的にはまだ言える段階ではないが、生音重視を崩さない範囲で
 行っていきたい。
・お金との絡みあるが、いろいろキャッチボールしながら進めていきたい。

●高谷さんの感想

・大変よくまとまっているプレゼンテーションだ。
・基本的コンセプトとしては、以前浪岡さんがまとめて頂いた「生音重視」で
 ある程度対応できるホールだという方針だ。
・なんでもできるということはやめにして、正直にできないものはできないと
 確認できることは今したい。
・基本には音に対して響きが長いとかはあるが、ダンスとか運動に対しては
 必ずしも適したホールではない。
・一般の公民館の床は、柔らかく作ってあるが、このホールは固く作る。
・エアロビクスでは床のしなりを作り、振動を吸収する場合があるが、
 音響には良くない。
・社交ダンスには使える。
・壁や天井の雰囲気はかなり変わる。ホールのの中で行うといった感じ。
・緞帳の構造は出来ない。
・演劇は少し不向き。

#ベイタウンの実績を見ると、演劇よりクラシックを中心にポップスを含めた
演奏活動が多い。
#これは、街の特徴として意識してきた。
#県内にないような小ホールなら、アピールになる。
#200位の小ホールで良い所はあまりない。
#基本的には多目的ホールだが、特徴を持たせるとなるとこの街は要望書として
県内でも自慢ができるようなホールにと高谷さんにお願いした。
でも、講演会もやりたいし、映写会もやりたい。
  社交ダンスもやりたいと書いた。
#生音重視の多目的ホールもありますとお聞きした。
#だんだん方向が煮詰まってクリアーになってきているが、そういう方向では困る
 という住民もおられるかもしれない。意見を出して欲しい。