★「コア拡大運営委員会・設計図最終案の検討会」のレポート★2000.9.2
by 福永さん

ハード面でのコアの設計検討は最終段階になりました。

9月2日にコア研の拡大運営委員会が開催され、
企業庁、設計の高谷先生、そして千葉市の方を交えて、
設計図最終案について説明がありました。

この場で出た要望、意見をもとに再調整し、
9月9日(土曜日)午前10時ー午後1時、3番街集会室(予定)で、
住民誰でも参加できる「コアの設計図最終案を見る会」(仮称)を開きます。
ぜひ、多数の方のご参加お願いします。

拡大運営委員会の様子をレポートします。

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★「コア研の拡大運営委員会」のレポート★
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場所:5番街集会室
日時:2000年9月2日(土)1:00〜4:00
主催:コミュニティ・コア研究会
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出席:コア設計者 高谷さん、青木さん (株)設計計画
    千葉県企業庁幕張新都心建設課施設班:津村副主幹
    千葉市企画調整局・政策調整課:大木主査
社会教育課:秋山主査補、高橋係長
    児童保健福祉課:宍倉主幹、西山主幹
    図書館開設準備室:巻淵主幹
住民:コア研代表:下川さん
    子どもルーム:吉田さん
    ホール音響選定委員会務局長:今川さん  
    ピアノ選定委員会事務局長:隅山さん
  公民館研究会:海下さん、湯浅さん
    自治会連合会長:内田さん
    ほか4名
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[今日のテーマ]
・コアの実施設計図を見ながら整理し、方向性を見出す。
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●子どもルーム
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・設計者と、千葉市と詰めている段階。
・192平米と外枠は、変更なし。
・コア研からの要望は通っている。

◎変更・追加点
・プレイルームの比率が少し変わる。
・プレイルームが半分に分割できるように間仕切りを入れる。
   ・将来の2ルームを考えている。
・休養室3畳を入れる。
・ランドセル置き場は、80以上確保した。
・棚の細かいことは、まだ決めていない。
・プレイルームはフローリング、静的活動スペースは畳敷き。
・腰壁から上は、連続したガラス。
・足洗い場を外に設ける。
・風抜け対策として、小さな穴を設ける。
   ・外側Rのガラス部分にも窓は開く。
   ・ブラインドを付ける。
・機械室を少し小さくした。
   ・狭くすることにより、価格は高くなる。
   ・各室にパッケージエアコンを入れる。
   ・換気装置に潮風カットの機構入れない。(セントラルだと付けられる)
      ・潮風カットは、なくてもそんなに気にならない。
   ・セントラル方式でないので、こまめに入り切りができる。

[今後の課題]
・展開図は作成中。
・時間外の使用、利用者など、ソフト面はこれから考えていく。
・子育てサロンなども考慮中。

◎会議の後開催される、子どもルームの集会で、今回の内容を話す。

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●ロッカー、倉庫
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・会議室通路側のロッカーを、倉庫内に入れる。
    ・会議室に、机を収納するスペースを確保するため。
・ロッカーは2段とし、72個。
    ・以前は、腰までしか使っていなかった。
・ビジネスサーバーの設置の検討。
    ・移動式棚
      ・工芸品など工作物の一時保管などにも使える。

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●調理室、講習室(アトリエ工房)
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・調理室は、6人用、4テーブルで24分の椅子を入れる。
・流しには、水切り棚を設けて欲しい。

・調理室、講習室いずれも、外に出られるドアを設けた。

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●和室
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・15畳
・押入れは2間分確保していたが、会議室の収納スペースが不足したため
 1つ減らす。
・炉は、標準的な仕様で切る。

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●会議室
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・56脚
・真中で仕切られる。(遮音はない)
・会議室は、本格的な遮音構造ではない。
    ・音を出すと、和室に少し聞こえる。
・広いので、会議用スピーカーやPAシステムの設置を要望したい。
・天井スピーカーも6ヶ所位は入れて欲しい。
    ・ポータブルでも良い。
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●ホール
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◎基本的なコンセプト
・電気楽器に合わせると、天井は低く、カラオケルームのようになる。
・企業庁も設計者も、響きを電気に頼らざるをえないようなホールの構造には
  したくない。
・壁面を硬く(響きを良くする)作って、電気楽器用にカーテンで柔らかくすること
 はできても、反対に柔らかく作ってしまうと、硬くは出来ない。
・カーテンを引くことで、残響が0.2秒ほど変わるが、凸版ホールで体験した感じでは、
 0.2秒は、かなり大きな変化である。
・このホールだと、ピアノ演奏では、どこにも負けないホールとなる。
・弦楽器など、響きを重視するプロの演奏家からは、ちょっと足りないかなと感じる
 程度である。
・MD、CD、映画などは差し支えない程度を目指すように努力したい。
・ポップス系はうるさいと聞こえるかもしれないが、両者ともうまく使えるように、
 極力努力したい。

◎客席平面構造は、矩形と六角形の2案提示。
[矩形]
・袖舞台:下手のみ
・楽器庫:楽器庫の扉が講堂に面していないため、使い勝手が悪い。
      脇通路のため、倉庫面積の有効活用が損なわれる。
・その他の倉庫:左側のみにある。
・客席数:200席
・面積:185平米
・壁面の構造:平行壁なので、音を拡散させるため、壁面の折れ曲がりを
         大きく取る必要がある。
・ソフト面:左側に袖舞台

[六角形]
・袖舞台:上下共ある
・楽器庫:楽器庫の扉が講堂に面しているので、使い勝手が良い。
・その他の倉庫:
   ・4ヵ所に分散されているため、スタッキングチェアーの運搬距離が短くなる。
   ・倉庫内の通路がなくなる分、収納可能な有効面積が増える。
・客席数:202席
・面積:185平米
・壁面の構造:平行壁がないため、音が拡散するので、壁面の折れ曲がりが少なくなる。
・ソフト面:左右に袖舞台があるので便利。

*音楽鑑賞、演奏、声楽・合唱、映画上映、社交ダンス、会議・講演
 いずれも、音響、使い勝手の良し悪しは、どちらも同じ。

◎設計者、企業庁いずれも六角形を推奨、
 コア研メンバーでも、この案に異論はなかった。

◎変更・追加点
・扉には、内部が見えるようなのぞき穴をつける。
・前の図面にあった避難通路は、2ヶ所で済むようになった。
・緞帳は、構造上不可能。
・背面には、カーテン、ホリゾント幕をつける。
・車椅子で入れる。
・調光、音響をオペレートする方法として、モニターTVは付けないといけない。
・ピアノや椅子など備品リスト案は、企業庁と設計事務所から千葉市に提出される。
・備品は13年度予算ですべて終るのが基本。

[今後の課題] 
・難聴者用の設備も検討して欲しい。
   ・同時通訳の時も便利である。
・会議室やホールなどに移動できるようなPAシステム。
・ホール背面の倉庫は、小窓を開けて調整室とすれば便利なのだが、
 予算上ムリなら、せめて回線だけでも回して欲しい。
・会議用のスピーカーだけなので、予算が取れればポップス系などで使える
 迫力ある専用スピーカーが欲しい。
・備品として、ドラムセットなど入れている他の公民館があるが、
 検討していただけないか?(15万位か)
・10メートルの天井となると、照明器具などのメンテナンスが大変である。
 タラップを利用するだけでなく、自動昇降装置などの検討が必要となる。
・ピアノと椅子は重要な懸案である。
   ・ピアノは、オープンには間に合わなくても良いから「真の響き」に
    ふさわしいミスマッチしない物を選定して頂きたい。
   ・椅子は、場合によっては設計者と一緒に探しに行っても良い。

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●コミュニテイ・ギャラリー、アトリウム、事務室
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・コミュニテイ・ギャラリーでは、絵を吊るせるように。
・両サイドから出られるようにする。
・アトリウムには円形テーブルを設置。
・事務室
   ・図書返却用のボックスを設置。
   ・事務員2名
   ・5時〜9時までは、ビル管理会社(清掃関係)の人が残る。
   ・9時過ぎると、警備会社が担当。
   ・館内放送は、外部には聞こえない。
・自動販売機、自動交付機の設置。
・トイレ
   ・男2(小3)女4、2階は男2、女2。
   ・多目的トイレにベビー用台を入れる。

[今後の課題] 
・アトリウムのテーブルは、楕円でも良いのでは?
・5時以後は、シルバーバンクの方にした方が、融通が効きやすい。
・他の公民館では、あまり問題が起きていないそうだが、
 ビル管理会社の人では、トラブルが心配される。

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●図書館
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Q:書架の間隔は1.5メートル取っているが、ここまで必要ないのでは?
A:車椅子が交差されるようにするには、この幅が必要。
  この幅がないと、バリアフリーの認定が取れない。

Q:パソコン2台入るそうだが、インターネットができるようにしてもらいたい。
A:2台は、中央図書館との検索用のみ。
  現在は、地区図書館や分館ではインターネットサービスは行っていない。
  将来はできるようにしたい。

Q:新都心情報コーナーが欲しい。
A:地域の本を集めたコーナーは、開架部分に置くスペースを確保する。

Q:AVコーナーが欲しい。
A:分館には設置していない。
  地区館から借りてくることはできる。
  予算が付けば、中央図書館からメール便で回る予定。
  (ビデオも借りれるようになる)

Q:開架図書の検索に、タッチパネル方式を入れてもらいたい。
A:タッチパネル方式を入れる。

Q:児童用コーナーは、6人掛けより、3人か2人掛けを置いた方が良いのでは?
  机とする必要もない。床をくぼませるか、中央を盛り上げるなんてどうか?
A:この方式で、特に問題はないと思う。

Q:ネットワーク管理はどうなっているか?
A:中央図書館、地区図書館、分館すべてつながっている。

Q:ブラウジングコーナーとコピー機が接近している。もっと離せないか?
A:著作権保護のため、カウンター近くにコピー機を設置する必要がある。

Q:東面のドアの意味は?
A:非常口である。ふだんは出られない。
  非常の時は、プラスチックのケースを割れば開く。
  東面の2階部分はぶどう棚とし、緑化する。

Q:入口近くなどに、カバンを置く棚が欲しい。
A:持ち物は、各自が管理してもらう。
  荷物置き場は、考えていない。

Q:児童スペースの配置は効率的とはいえない。
  個人スペースの方が良いのでは?
A:限られた人数なので、このような配置となった。
  ガラス張りで間仕切りはあるが、上部は開いている。

Q:事務室に作業コーナーが欲しい。
A:十分あると考えている。
  窓際に、整理するスペースはある。

Q:ホームページ作成など、バーチャル図書館の構想は?
A:中央図書館でおこなう。

Q:750平米の分館としては、あすみが丘や西千葉がある。
  これに近づく要望がある。
  将来、分館の規模を大きくして増築し、地区館にして欲しい。

Q:椅子やソファーをもう少し置けないか?
  30名程度しか座れない。10人位で新聞・雑誌コーナーははみ出してしまう。
  座れるスペースが少なく、手狭である。
A:分館であるにもかかわらず、児童室を分離したのは評価して欲しい。
  ソファーの数は、再度検討したい。

Q:読み聞かせ室と児童室の仕切りがない。
A:実際は、金・土位の午後1時から30分位で終り、幼児はそんなに長時間
  居られない。

Q:対面朗読コーナーがないが?
A:本館のみで、分館には設置していない。

Q:IT関連分野の強化対策として、全国1000ヶ所に、コンピューターを設置する
  構想が文部省から打ち出されている。
  打瀬地区も、時代がこのような流れなので、ぜひ検討して頂きたい。
  アトリウムの円形テーブルにも、コンピューターの端末が設置できる仕掛けが
  欲しい。
  MMSが、分室を展開する動きもあるし、シニアのパソコン活動も活発である。
  コアの目玉として、ITに力を入れて頂きたい。

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●名称について
千葉市政策調整課では、名称検討委員会を作っている。
選定方式として、公募も考えている。
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●9月9日(土曜日)午前10時から3番街集会室で、
「コアの設計図最終案を見る会」を開いて、コアのハード面での検討に
一区切りをつけたい。
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