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★「コア・ホールにコンサートピアノを入れる会」(発起人会)総会のレポート★
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場所:3番街集会室
日時:2002年4月21日(日)13:00〜16:00
主催:コア・ホールにコンサートピアノを入れる会
参加者:ピアノの先生、コア研ピアノ選定委員、ベイタウンニュース、
自治会連合会、音楽関係者、住民など15名
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[会議のポイント]
・隅山さん(コア研ピアノ選定委事務局長)からの報告を土台に討議
・コアのホールに導入するピアノの機種決定を行う。
・組織の検討
・コアのホールが立ち上がり、全体的な取り組みにしていかないと行けない。
・スケジュールの検討
・資金計画の検討
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●組織
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・寄付を期待するだけでは良くない。
・幅広い協力をあわせる中で、お金を集めていく。
 
自治会連合会、シニアクラブ、青少年育成委員会、コア研究会、ピアノ選定委員会、
ベイタウン中年バンド、ベイタウンニュース、街づくり研究会、ベイタウン商店会、
住宅事業者(不動産6グループ)PR部会、学校関係PTAなど

・各組織から幹事か自発的代表者を出してもらい、幹事会のような組織を作りたい。
・任意組織でなく、しっかりとした組織にしていかなければならない。
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●スケジュール
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4月末   呼びかけポスター作成
5月始め  ベイタウンニュースに記事、ビラ挟み込み(選定の経過、理由の詳報)
5月11日 ベイタウン祭りで募金活動と各種チケット販売&予告
5月19日 親と子の音楽レストラン「アイリスのコンサート」
       住宅事業者ら外部関係者を招待したい
5月下旬  市役所関係者や市会議員も招いて「検討会」(実質的な解決策を探
       る会)を開く必要がある。
       一部市議にはすでに参加を要請し、OKをもらっている。
6月8日  ピアノコンサート「演奏者・仲道祐子、ファツィオリを弾く」
6月9日  自治連合会総会
6月23日 天満敦子のバイオリンコンサート(ファツィオリのピアノ伴奏付)
6月下旬 千葉市議会開会  議会で形をつける。
       ・市役所予算と我々の資金の合算は、6月議会での妥結を目指す。
       ・この時期にカネが全部集まっていなくても良い。
       ・施行は、9月にずれ込んでもOK。(業者側も理解できる)
       ・しかし、予算の来年繰り越しはできない。
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●ピアノの現状
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[FAZIOLI(ファツィオリ)]
・現在ファツィオリは、コアに置いたまま。
・保険は5月31日まで掛けている。
・浜松には、もって帰らない。(輸送費がかさむため)
・住民が使用しても良い。(社長了解済み)
・6月以後の保険をどうするか検討必要あり。
・弾き込みの必要がある。(幕張総合高校らに協力要請)

[第2ピアノの調達]
・コアの警備をされている方と、匿名の方より、アップライトが2台寄贈される
ことになった。
・近いうちに状態を確認した上、公民館側と協議し、設置となる予定。
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●資金計画
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・チャリティコンサートとか寄付で現在、すでに40万円集まる。
・銀行口座振込みでの寄付もあった。
・千葉市の予算 230万円。
・住宅事業者(不動産6グループ)PR部会は、きわめて前向きの姿勢。
・個別の不動産会社からの協力もお願いしたい。
・民間の教育財団などへも当たってみる。
・これから行われるコンサート「5月のアイリス」「6月始めのピアノコンサート」
「6月23日の天満敦子」などの収益金も充てる。
・「コアにドラムを入れる会」で企画しているコンサートからも収益金を一部
ピアノに回したい。
・足りないお金は、借金として、購入後数回のコンサート収益で補うやり方もある。
・募金目標400万円(その内訳についても協議)
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●ピアノ機種の決定
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◎隅山さん(コア研ピアノ選定委事務局長)からの報告
→詳細は、FAZIOLI試弾結果報告参照

[ファツィオリ試弾のまとめ]
●ファツィオリの状態
・ハンマー自体が柔らかめで、弾き込み重視のピアノである。
(ホール調律も行う地元調律師に確認)
・弾き込み不足でハンマーに弦の溝がほとんど付いておらず、まだ本領を発揮する
状態ではない。
・新しい状態では力を十分に発揮せず、弾き込みによって本来の力が発揮される
のは、大量生産品ではないピアノに特有といえる。
・すでにファツィオリが導入されている栗東市芸術文化開館「さきら」でも、
この特有の経過をたどったことから、本個体も同じ経過をたどるものと思われる。

●試弾感想の概要(総回答者数74の詳細は、FAZIOLI試弾結果報告参照)

1.音質について
・調律師やピアニスト、ピアノ講師、一般試弾者(子供含む)らに共通する感想は、
「音が美しい」「透明感がある」とおおむね好評。
・音質について問題を指摘するものはほとんどみられなかった。
・高音の音の堅さを指摘する声は一部にあった。
・金属的な音ではなく、ボーカルなどの相性も良い。

2.演奏性について
・弱音が美しい、出しやすいという感想がみられた。
・一方、中低音でff(フォルティッシモ)が出しにくい、または高音が出しにくい
という声もあった。
・これらは弾き込み不足に起因すると調律師に指摘されており、多くのピアノ講師ら
にも「ピアノの若さ(弾き込み不足)」が指摘されている。

3.その他
・鍵盤が軽い、ペダルが軽いという感想が目立つ。これは、搬入当初プロ演奏家向け
のきわめて重い状態から一般用に軽めに調整したことが原因している。
・ペダルについても一般に海外製ピアノは国産に比べ重いため、軽くするようピアノ
講師からリクエストがあり、軽めに調整しすぎた結果である。

●まとめ
・試弾の感想は、プロを含め、おおむね好評であった。
・ピアノの若さ、弾き込み不足に起因すると思われる反応の鈍さ、鳴りの不十分さ
などが指摘されている。
・今後の弾き込みと調整で本来の音が出てくるものと思われる。
・内部の程度もよく、重大な個体の問題は発見されていない。

●試弾期間を終えて
・試弾は子供が主体となったが、よいピアノへのあこがれを感じた。
・ファツィオリは、子供たちが晴れの舞台で弾くことを目標とするに充分なステー
タスを持ったピアノといえる。
・街のコンサートホールに常置されるピアノとして、きわめて適当と言える。
・今回の試弾以外に、ダートマス大学チャンバーシンガーズ、仲道郁代ミニコンサー
ト、先輩公民館サークルによる祝賀イベント、ベイタウン・ミュージック・フェスタ
等でも使用された。
・ダートマス大学では演奏者と指揮者に「すばらしいピアノ」との感想を得た。
・仲道郁代さんからも大変好評で、購入・常設への期待も頂いた。
・弾き込み不足があり、弾き込みによる今後の変化があるため、現状の感想が
全てを言い尽くしてはいないが、世界トップクラスのピアノとしての力量を感じるこ
とができ、幕張ベイタウン・コアにふさわしいピアノであることが確認できたと思わ
れる。
・試弾アンケート内容に関連して、ファツィオリの弾き込み不足とキャラクターの
関係は、現状ではこの2つが混同されている傾向があるが、分離して考える必要が
ある。
・弾き込みの進行と調整によって明確になるだろう。
・大ホールで鳴らす為の楽器であるスタインウエイとのキャラクターの違いが、小
ホールであるコア・ホールにとって重視すべきものかどうか、どのようなキャラク
ターを重視するのか、得意でない面があればその明確化・許容などを行わなければ
ならないとの指摘があった。
 

[ポップス系の場合の感想・ベイタウン中年バンド代表者]
・ミュージックフェスタで演奏した栗本修さんの印象では、ベーゼンとスタインウエ
イを合わせたような欠点のない音だが、派手な音が弱い。
・サイズが大きすぎるため、ベースとかドラムとの距離が離れすぎ、コンタクトが取
りにくい。
・コアのホールでは、スペースが狭くお客にお尻を見せることになった。
・ベイタウン以外の方からは、コアにはファツィオリはもったいないのではという
声もあった。
・セミコン程度でも、良い音を出すのでは・・・。
・ビッグバンド一斉だと、音が弱く感じた。
・ミキシングが難しい。
・コアのホールでは、低温がこもり、切れが悪い。(幕の使い方検討必要)
・BMFではいろいろ意見も出たが、一般的にはファツィオリでも良しとなった。

[検見川音楽NPOの方の感想]
・試弾の結果は、多少ネガティブなファツィオリへの所感をさらに深める結果と
なった。
・限界のある予算の中で、アップライト以上のもので、かつ幕張ベイタウンコアと
いう情報の発信基地として話題性があり相応しいもの・・・これら原点をかえり
みると、いま候補に上っているファツィオリ以外、思い浮かぶ物はないのが現状。
・本来ならば対抗馬を立てたいところだが、ファツィオリ側はあまりに有利な条
件。
・コンサートグランドの本来具えなければならない深遠なほどの高いポテンシャルを
要求すれば、ウイークポイントを指摘することになる。しかしこれは1000人規模
のホールで要求される有余る能力であり、今のコア規模に絶対的なものか。
・前述の諸条件から、むしろ今はピアノ選定委員会のファツィオリという提案選択
肢を評価してあげたい気持ちだ。

[ピアノの先生の感想]
・歌と合わせるとき、フルコンだと練習で使いにくいのではと思っていたが、今は
ファツィオリで良いと思う。
・ホールのセリ上がり舞台はピアノのサイズギリギリ。
・ファツィオリを弾けるのがうれしい。
・スタインウエイは、近所にたくさんある。
・ファツィオリを弾いて、とても音色が違う。ヤマハ、スタインはバーンと来る。
・ファツィオリは、いままでとまったく違う世界に入れる。
・若いピアノだ。弾き込んでいけば、良くなりそう。
・コアのステータスシンボルとなる。プロのピアニストを呼びやすい。
・弾いた感じは、大きさは問題ない。サイズには違和感はない。
・オープニングの試弾でドビッシーを弾いたが、キラキラ感が入ってこないので、
ヘンデルとした。また、バイオリンとピアノの組み合わせではミスマッチかと思った
が、後で考えたら、この違和感はスタインウエイに慣らされてきたからではと思う。
・ファツィオリを、時間をかけて私たちの手で育てていきたい。

[ファツィオリ反対意見(1名)]
*個体の問題
・イギリスなどで聞かれた人の意見では、試弾したピアノはファツィオリ本来の
音ではない。
・ピアノ自体・弾き込み不足と言われるが、私の調律師によると弾きこんだから
といって1割ぐらいしか変化しないそうだ。
・あの状態では、購入には賛成できない。
・買う以上は、最高の状態を維持するためケアの保証を取るべきだ。

*ファツィオリのキャラクター自体に問題がある。
・モコモコした感じで、ホール内の聞く場所により音のバランスが違う。
スタインウエイだと、聞く場所によっても音のバランスはかわらないと聞いている。
・音が出ない欠点が出ている。
・コンサートでは、最初は珍しいから来るが、以後来るかと言うと不安。

●検討
・アフターは大丈夫か?
・中古品ではないので、新品なみの対応をする。(文章化していないが)
・欠陥品なら買わないが、個性なら納得できるのではないか。
・全員が納得するのは難しい。

●ファツィオリ結論
・反対者も1名おられたが、ファツィオリ購入の方向性を、きょうまでの検討、
試弾、議論を踏まえて最終確認したい。
・これを拍手で了承し、ファツィオリを機種として採用することを決定。

●今後の予定
・今後の演奏会で呼んで欲しい人を挙げる。
・商店に募金箱を置いたらどうか。
・NPOの立ち上げを視野に置いた活動を行う。
・子どもや住民のピアノ発表会、もしくは「ベイタウン音楽祭」なども企画して
欲しい。
(先生1人の名ではコアは借りれないが、先生が集まり「ピアノ愛好会」などの
グループを作り、交代で使うという方法もある。)
・クリスマスコンサートのネタも早い時期から考えたい。

●問題点
・ボランティアの人に負担が重い。
・コンサートは、当日あまり手のかからないことを行おう。
・名前貸しなども考える。
・現在、クラシック系、ポップス系2つだが、グループをもう少し増やしたい。