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★「コア・ホールにコンサートピアノを入れる会」のレポート★
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場所:ベイタウン・コア 和室
日時:2002年5月26日(日)10:00〜12:30
主催:コア・ホールにコンサートピアノを入れる会
参加者:ピアノの先生、コア研ピアノ選定委員、ベイタウンニュース、
自治会連合会、一般住民など11名
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[会議のポイント]
・4月26日ファツィオリ導入決定以後はじめての会議
・現状報告と、今後の方向性を探る
・公民館運営懇談会の内容説明

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●経過報告
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・4月26日の「コアのホールにコンサートピアノを入れる会」会議で、コアの
ピアノにファツィオリ導入確認。
・更にさかのぼって言えば、コアのピアノについては、企業庁や千葉市、サークル
の代表者、住民などが集まったコミュニティコア研究会の会合の中で、検討してき
た。
・音響を考えた天井の高いホールにミスマッチしないピアノとして、セミコン以上を
千葉市に要望してきた。
・千葉市の回答は、230万円。十分ではないが、他の地域との対応を考えたら、
精一杯の金額で、増額は難しいだろう。
・不足する金額は、募金やチャリティなどを実施して集めることになった。
・不足する金額=約400万円を、住民の力でじっくり集めていきたい。

[広報活動]
・ファツィオリ導入のいきさつをA4裏表に印刷し、ベイタウンニュース5月号
に挟み込んだ。
・5月11日のベイタウンまつりでキャンペーンを始めた。5番街と11番街の
交差点のプロムナードに特設ブースを作り、チケットの販売と募金活動を行った。
・アイリスのコンサートは収益を目標にしたものではなかったが、それでも4万円弱
の黒字になった。直前に各戸のポストにチラシを入れたら効果があった。
・仲道祐子さんのコンサートチラシは、「ちばコープ」のルートで千葉の海浜地区に
7000枚を無料配布して頂けるようになった。
・天満敦子さんのチケットは、外部からの問い合わせも多いので、「チケットぴあ」
が50枚取り扱う。
・「チケットぴあ」は3万円の基本料金と、売上の12%(内2%はコンピューター
処理代)がかかる。
・「レコード芸術6月号」で、5ぺージにわたりファツィオリが紹介された。
コアのファツィオリ写真が数枚掲載された。記事をコピーして広報の資料とし、
掲示していきたい。
・6月のベイタウンニュース折り込みには、天満さんのチラシを入れたい。

[募金状況]
・ベイタウンまつりの当日、ピアノカンパとして27,000円集まる。
・内訳は5番街自治会より、リサイクル自転車の販売金から1万円の寄付。
・セントラルパークウエストの方より1万円の寄付を受ける。
・主婦3名の方より、フリーマーケットの売上金から計7,000円の寄付を受け
る。
・5月19日の「親と子アイリスコンサート」の収益金38,000円をピアノ購入
資金に回した。
(アイリスのコンサートは、啓蒙事業のため料金は低く抑えた)
・銀行振込で、1,000円と2,000円の寄付振込みがあった。

◎トータルで、5月19日までに598,972円集まる。
(仲道祐子さんのチケット代は、別途計上。コンサート終了後に清算)

・募金状況は、10日おき位にコアのホームページに公表したい。
・今後、ピアノ調律やチラシの紙代はこの中から引いていく。
(調律費は、1回に22,000円、立会い費が時間当たり4,000円程かかる)

[コア公民館運営懇談会の動き]
・第1回の懇談会(準備会)が5月18日に開催された。
(館長の私的諮問委員会のようなもの)問題点が何か整理した。
・公民館をどう考えていくか、公民館とホールを分けるか。
・公民館としてのメリットもある。つまり使用料無料ということ。
・ホールの性格付けが問題となる。
・文字通りの多目的か、音楽優先か、専用か?
・今は、何でもウエルカムで受け付けている。
・ダンスサークルが15サークルも来ている。
・同じ団体なのに、複数のサークル名で申し込んでいるケースもあるそうだ。
・ひんぱんにイスを出し入れしているため、1脚2万円の椅子を片付ける時、
ジョイント金具が壊れるなど痛み出してきた。
・基本は、音楽機能を優先した多目的ホールということではないか。
・椅子は、音楽優先ということで、平常出したままにしている。
・ホールの使用時間は、1日3分割(朝、昼、夜)では間隔が開きすぎる。
・2時間刻みだと細かすぎる、2時間半刻みはどうか?という意見もあった。
・1回目の運営懇談会は、以上のような問題点の指摘のみ。
・6月8日に2回目の懇談会(正式)を開催する。3回目(6月22日)で暫定的な
結論を出す予定。
・したがって、その討議プロセス、内容をオープンにするために、今後住民の
全体会議にかける。具体的には、6月16日(日曜日)午前10時からコア講習室
で、コア研究会主催の会議を開く。誰でも(ベイタウン以外の人でも公民館利用者
ならOK)参加できる会議として、住民の皆さんの意見を聞き、懇談会の結論に
反映させたい。
・この中で決められて行く公民館の運用ルールは、8月〜翌年3月までの暫定とな
る。

[公民館の優先順位]
1)公民館主催もの
2)自治会、シニア、育成会など公的機関
3)サークル
・サークルが2つ重なった場合、はっきりしていない。
・「地域を優先」ということになっているが、「地域」の解釈が地元中学校区である
ことを確認してゆきたい。

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●質疑討論・資金計画
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・コンサートの料金設定は、100人来て収支とんとんになるようにしてある。
・チケット販売は、150人は集められるよう努力したい。
・コアのピアノは、使用料は無料。
・ポスター制作費と印刷代は住民ボランティアのお陰で、無料で済んでいる。
・チラシの紙代は、1枚約0.5円。5000枚刷っても2,500円で済む
・秋から冬にかけて今後2回ほど、天満さんクラスのコンサートを企画すると、
1回につき20−30万円程度の収益が見込める。
ギャラを安くしてもらうように交渉するのが前提だが・・・。
・数回コンサートを行うと、収益100万円もムリではない。
・チャリティーコンサートを、9月終わりと12月始めに行いたい。
・ベイタウンの住宅事業者からのカンパも、好意的な回答を得ている。
・読売新聞と朝日新聞の販売店から、チケット購入の協力が得られた。
・コアの開館時にはホテルやスーパーなどからご支援いただいた。
その後、地域の生協や新星堂などとの連携も深まりつつある。
・銀行も街に関心が高い。自治会など公的機関が保証人になり資金を貸し出すという
形で支援する提案を銀行側から受けているが、まだそんな状況ではない。

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●ファツィオリ契約と所有権
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・ピアノ業者は、早く契約したがっている。
・しかし、契約の主体が誰か?。これがまだ決まっていない。
・市役所側は住民団体に補助金を出す形で、住民側との合算を考えているようだ。
・「コア開館イベント実行委員会」や「公民館運営懇談会」のような公的なものを作
れば、補助金の支出対象にも業者との契約の受け皿にもなるだろう。
・補助金(230万円)支出先の相手は自治会でも良いのではないか。
これらは、まだはっきりしていない。これらの点を詰める必要がある。

[ピアノが住民団体所有の場合]
・ピアノの置き賃として、占有料を市に払うケースが考えられる。
・所有権は住民団体となると、費用はすべて住民側で持つことになる。
・住民管理だと、ピアノを大切に扱えることができるメリットがある。
・住民で購入した後、これを千葉市に寄付する方法論も考えられる。
・住民側所有が望ましいかもしれないが、いずれにしろ、自分達の足腰をしっかり
していくことが必要だ。

[ピアノが千葉市所有の場合]
・市に寄付すると、市の財産となる。
・公民館の備品となる。
・千葉市公民館規定では、1つの公民館にピアノは1台となっている。
→現在は、コアは特殊な例として講習室とホールと両方でピアノが使えることで進ん
でいる。
・外部が粗末に扱うおそれもある。

◎どちらが良いかは、すぐに結論が出ない。

[法律論]
・以上のような法律的な問題は、市役所側で解決していけばよい。
・市役所や館長の調整で済むこともあるので、住民側が現段階であまり細かく
考えることはない。住民の方で使いやすいように進めていきたい。

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●今後の方向
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・一流の演奏家を呼ぶチャリティコンサートと、地元住民が使うコンサートも双方行
い、両輪で進める。

◎一流演奏家を呼ぶことと共に、子供にも発表会などで弾いてもらうことが、
もともとのコンセプトだ。

[ピアノの先生より]
・コアのホールは、先生個人で借りることはできない。
・習志野の公民館では、ピアノを1万円払って借りていた。
(あそこは公民館とホールと別で、ピアノの管理も別かもしれない)
・習志野市では先生個人で借りることができたのに、千葉市はそれができない。
・そこで打開策として、ピアノやバイオリンの教師やクラシックに関心の深い人らが
集まり、「ベイタウン音楽愛好会」を作った。現在32名集まった。
この会が主催してピアノ発表会などを企画・運営して行く。
・以前、幕張総合高校でピアノの合同発表会を行ったのと同じ要領で、今後は行いた
い。
・これ以外に12月15日にコンサートを計画している。
ミュージカル「サウンドオブミュージック」を考えている。
自治会連合会イベント委員会などの支援をお願いしている。

[方向性]
・天満敦子さんのコンサート終了までは、コンサート活動を中心とする。
・夏休みの頃は、市役所との調整が主になる。
・秋以降のピアノ合同発表会の日程調整を、早めに進めていかなければならない。
・9月と12月のチャリティコンサート日程を抑えておかなければならない。
・11月位に、N響のチェリストとハープを組み合わせたコンサートという別構想も
あるが未定。
・市川市在住のバイオリニストから、チャリティに協力したいという申し入れが来て
いる。いまのところ、当方に他の予定もあり、保留中だ。
・「公民館」の概念は固定化せず、時代と要望に合わせて変えていかなければならな
い。
・既存の法律解釈だけを優先させると、なにも変わらない。
・ベイタウンのコア建設の経緯と歴史が大切。住民の熱意が大切。
現在の様々な要望をすり合せて、合理的なルールを作り上げていくべきだろう。
・サークルはいろいろあった方が良いので、多様な組織を作るべきだ。
・コア研は、今後もコアに関連する調整作業を担う必要がある。
→公民館運営懇談会の討議内容の公開、住民での全体討議。
コアを中軸とするNPOについての検討。将来施設の問題、駐車場、郵便局など
コア関連の積み残し問題ETC。
・遅くとも3〜6年の範囲で、コアを軸としたNPOを考える必要がある。
ピアノ募金をしながら、実務的に考えたい。時期が早まることもあるかもしれない。

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●公民館運営の諸問題
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・ホールを使っていない時間帯もある。
・調理室は、まだ月間2回しか使われていない。
・ダンスサークルの要望により、ホール床のコンセントが出っ張っているので
撤去させられてしまった。
・映写などでコンセントが必要な場合、壁側から長く引っ張ってこなければならな
い。
床のコンセントを復活させるか?→ホールの性格と優先の検討が必要。
・現在、ボランティアによるコーヒーサービスを行っているが、衛生とかの責任問題
もあるし、コーヒーを出すにはいろいろノウハウがあるので、誰でも簡単にというわ
けにはいかない。
・自動販売機はまだ入っていないが、自治会など公的団体で管理することも考えられ
る。
・コア2階のテラスは、目が行き届かないという理由で閉じられている。
・管理する側からすれば、なににも使わせないのが一番楽だが、こういう姿勢が
一番の問題である。