★コミュニティ・コアフォーラムのレポート★1999.12.19
ふくなが(99/12/20 15:47)
10月26日(火)企業庁、千葉市、住民側、設計者コーディネーターとの第1回の4者検討会が開催されました。

その後、11月30日に予定された第2回の4者検討会が、12月21日(火)に開催されることになりました。
11月30日は、事前打ち合わせとなりました。

これに先立ち、県企業庁、千葉市、設計者コーディネーターの方をお招きして、コミュニティ・コアフォーラムが開催されました。
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★コミュニティ・コアフォーラムのレポート★
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場所:かるがも館 サークルスペース
時間:12月19日(日)10:30〜12:30
主催:コミュニティ・コア研究会

■県企業庁からの説明

・平成9年から、事業化研究会を発足させ、3回の検討会を行った。
・施設を1回で立ち上げる方法から、住民の要望の多いものを早期施設として段階的に建設する。
・早期施設は平成13年度完成を目標とする。
・将来施設は、早期施設完了後に検討する。
・早期施設の場所は、コア予定地南側で、5番街側は将来整備施設として残しておく。
・施設は、図書館、公民館、多目的スペース、子どもルームとする。
・郵便局はベイタウンの店舗内に作る予定で、関東郵政局と協議中。
・管理運営(企業庁で整備し、千葉市へ移管)
  公民館:千葉市教育委員会 
  図書館:千葉市教育委員会 図書館準備室
  子どもルーム:千葉市児童保健福祉協議会

■千葉市からの説明

・管理するところとして現実に規則がいろいろとある。
・公民館: 9:00〜21:00
 図書館: 9:00〜17:00(場所によっては19:00まで)
       週1回月曜は休み
  #時間は、将来住民の要望があれば、変更の可能性あり。
・子どもルーム
  千葉市が管理するが、運営を委託する事業体は、
  社会福祉協議会へ運営を委託する。
・アトリウム:市が管理するが、将来はわからない。
  民間委託も考えている。
・職員は2名。14年度からは嘱託となる可能性あり。
  資格は必要だが、身近な住民から選ばれる可能性あり。
・アトリウムの一部にお茶を飲める場所を設置することも検討したい。
・住民票や、印鑑証明などの自動交付機を置く。(公民館内かもしれない。)

■基本計画コンサルタント(土田氏)からの説明

・2つの館と、間を取り持つ中央部のアトリウムの構成を考えている。
・一部2Fとするか、1階建ての平面とするかは、設計の段階ではっきりさせる。
・周囲の建物は高さが20m位、講堂は高くても10mなので、屋根の形状やボリューム感などデザイン性に工夫が必要。
・今後は、設計者の選定に入り、3月中頃までに決定する。

■Q&A

Q
・子どもルーム父母の会より説明。
・「打瀬に子どものための施設を望む会」を結成。
・就業していない方でも、賛同して頂ける人に入ってもらう組織作りを進める。
・児童の放課後の過ごし方アンケートの報告と提案書を提出。

A
・児童館は、1区1館制を求められている。
・現状では、コア内の施設として児童館はできない。
・千葉市全体の構想には、まだ答えられない。
・子どもを行かせる施設で、折衷案的なものができないか知恵を絞りたい。
・多くの子どもたちを1ヵ所に入れてよいのか? 指導員3〜4名で面倒見切れるのか?という問題もある。

(コア研事務局から)
・150u(現状75u)を予定しているが、将来の人口増を考えると200u位のゆとりを取った方が良いのでは。

Q
・今後人口が増えると、住民の高年齢層化も考えられる。ここが、シニアのために使えるようにして頂きたい。
・老人福祉施設が美浜区には少ない。需要がこれからも増えてくることを考えて、設計して欲しい。
・介護保険3000円払っても、ベイタウンではどこの施設を使うのか?

A
・企業庁でも、他の場所の利用も含めて現在検討中。

(コア研事務局から)
・子どもルームは午前中は空いている。また土日は使える。
・シニアやサラリーマンも使える総合的なスペースとして、子どもルームの運用を考えていきたい。

Q
・駐車場の配置について説明して欲しい。

A
・コア内の駐車場は10台位で、一般利用は考えていない。
・駐輪場は50〜60台を予定。
・他の地区からの車は、11番街前の空き地を有料平面駐車場にして利用する。
(他の場所も考えており、ベイタウン全体で合計400〜500台の収容を予定)

Q
・図書館は、貸し出し中心とのことだが、座って読むスペースはあるのか?

A
・このスペースは、考えている。
・要らなくなった本やおもちゃを置けるスペースコーナーも作りたい。

Q
・にぎわいの拠点としてのコアは、大きなターニングポイントとなっている。
・全体計画のコンセプトはあるのか?

A
・当初考えられていた劇場とか美術館は、時節柄難しい。
・とにかく、早期施設に全力投球していきたい。将来整備施設で、にぎわいとか考えていきたい。

Q
・将来、1万人以上の規模に対応した施設を考える必要がある。
・第2期がどうなるかわからないということでなく、何年後にはどうなるかを明示して欲しい。また、完成された街に早くしてもらいたい。

A
・ベイタウンは「団地作りでなく、街を作ろう」が基本構想にある。
・文化施設や500席の音楽ホールが街の活性化にはつながらない。
・将来整備施設として
 @クリニックセンター
 Aソーホー向けのスモールオフィス
 B住民の自主的な活動の場
 Cコミュニティタイプのホテル
 D街のタウンマネジメント機構
 E民間の活力を入れていく方向で検討中

(コア研事務局から)
・企業庁も、将来計画をきちっと作って欲しい。

Q
・将来のゾーニングの見直しについて教えて欲しい。

A
・住都公団予定地だった北側線路近くの角の用地は、一番遠い海側の開発事業者が移りたい意向を示す。
・メッセ大通り北側(京葉線寄り)の開発から早期に進めていきたい。
・打瀬中隣の大きなスペースは、将来の中学増設も考えている。

Q
・スポーツ公園はどうなっているのか?

A
・打瀬中の海側へ持っていく。
・2面のテニスコートと、1面のハード舗装(これは、駅伝用駐車にも利用)。
・野球やソフトボールもできるグランドの整備。

Q
レゴランドはできるのか?

A
・現在は、都市公園であり、企業庁とは所管が違うので分からない。
 

■まとめと要望

・ベイタウンの開発の過程は、結果だけ通知は困る。構想ができたら、住民の参加も検討して欲しい。

■コア検討委員会への要望事項提出 (要約)

1.郵便局をコアに入れない。
・当初想定されていた200uのを、スペースを減らすのでなく、さらに生かしたものへと変えることが必要。

2.子どもルーム
・スペースは150uを予定しているが、200u位必要。
・空いている時間を他の用途に活用すべきだ。

3.公民館
・講堂の大きさを300u位に増やして、ゆったりとしたものにした方が良い。

4.図書館
・ブラウジングコーナーを充実させる。
・80uでは、狭いのでは? 100uは欲しい。
・緑陰図書のコンセプトを活かして欲しい

5.その他
・施設スペースは、共用部分、真水(事務室、機械室、階段などを除いた部分)が不明確である。
・2階建てでもエレベーターは、バリアフリーの観点から不可欠だ。
・屋上利用を考えて頂きたい。 例:屋上緑化。
・屋根面の反射公害をなくして欲しい。
・キャッチとなるような新しいコンセプトが欲しい。
 (環境とか、バリアフリー、ユニバーサルデザインなど)を打ち出して頂きたい。
・住民側からも、イメージコンセプトを出して盛り立てていく必要あり。
・音楽ホールとしてグレードの良いものが欲しい。講堂という名前はどうにかならないか。
・庭について具体的な話がでていない。
  コア用地の広いスペースをうまく活用して、魅力的な前庭にすべきだ。
  ベイタウンに少ない緑と水が必要だ。
・計画のスペース約2000uでは、ホールも他の機能の部屋もすべて満たそうとすると足りない。もう少しスペースが広げられないか?
・ベイタウンまつりなどで使う物品を収納できる倉庫が欲しい。
・第2期構想がどこまで出てくるのか?
・早く設計者を決めて頂きたい。
・かるがも館施設の保存策についても考えて欲しい

6.コアの支援組織について
・文化活動の拠点であるコアでの文化活動を財政的に支援する組織として、幕張ベイタウン文化基金(仮称)など公益法人(NPO)を設立するなど、さまざまなソフト作りを推進する必要がある。

7.設計者との協議
 具体的な施設に関する要望を伝えるため、今後決定される設計者と住民の対話の機会を保証して欲しい。