コミュニティコア実務者会議報告 ピアノの部

2000/7/26

隅山(GPW)ピアノ選定委員会(準備会)事務局長

 コアに入れるピアノについて、他のホールとの差異感を出すため、他にはない輸入ピアノの、しかも次のような理由で最高峰のフルコンサートグランド(フルコン)を求めていることを訴えました。
 

 これに対し、永田音響事務所の福地先生からは、「音のバランス、密度等でフルコンでしか得られないものがある。他の小ホールなどをやってきた実績から、200人規模であってもフルコンをおすすめする。少なくともセミコンクラス」とのこと。また「音量などは少々過剰感が出るため、調律によって充分にホールの特性に合わせる必要がある」とのこと。

 また、空調やバックスペースのピアノ置き場確保の必要性も認めていただき、検討していただくことになりました。

 ただ、並行輸入を使っても1000万円に及ぶ物品の購入に関して”お願い”的に市や住宅事業者に対して要求しても難しい、とのこと。あくまでホールやピアノの使用・運営者は住民であり、その住民が先頭に立ち熱意を見せ、それなりにお金も工面する必要も感じられました。そのために高谷先生から「チャリティコンサートを開いてはどうか」というアイディアをいただきました。

 今後、街内・街外演奏家のリサイタルからお子様のピアノ発表会まで、他にはない素晴らしいピアノによって実現していくには、街内のプロ演奏家からお子様がピアノを習っているご家庭まで広がる、住民サイドの根の張った活動の必要を感じました。

 逆に、そうした活動なくしてはピアノも二束三文のどうでもいいものになりかねない危機感もあります。そのようなピアノでは、外部から演奏者を迎えることも難しくなります。

 「○○というピアノのある街、ベイタウン」というキャッチコピーを実現できたらよいと思いませんか?