この度は幕張新都心の文化振興策についてご質問を寄せていただき,ありがとうございます.
 同じ住宅地域に住む者として,ベイタウンの皆様が地域活動に取り組まれている姿勢には,つねづね敬服しております。
 さて.今回いただきましたご質問に対して,私の考えを以下に示させていただきます。
 

1.ピアノ購入の予算化について
  コミュニティコアの事業主体は千葉県企業庁ではありますが,住民の方々により,1997年にコミュニティコア研究会が発足され.単なる器だけの要望にとどまらず,コミュニティコア完成後をも視野に入れた活発な活動が展開されています。コアホールに対する住民の方々の思い入れは充分に理解しているつもりです。
 その中で音響重視のコアホールに見合うだけの機材(この場合ピアノ)を設置する為には,やはり、今までの千葉市の公民館レベルの横並びとして「家庭用のアップライトか小規模のグランドピアノ」では釣合いが不自然なものと思います。
 今後、千葉市のコミュニティコア事業に関する予算状況を調査し,「コアのホールの性格に配慮した別枠での嵩上げ」等を検討する中で,できるだけ住民の方々の希望に合うように努力していきます。
 

2,「マクハリの文化」をどう育てるかとのご質問に対して
 幕張ベイタウンは街開き後,6年が経過しましたが,住民主体によるコンサート活動等の文化活動が活発な反面、これを行なう器(場)の整備が立ち遅れていた感は否めません。
 コミュニティコア研究会等の地道な活動の成果が,来年春のコミュニティコア完工に結実し,これで漸くべイタウン居住者の方々の活躍の場が出来ます。
 しかし,いくら立派な器ができたとしても,それを維持運用においても住民の方々と行政がしっかりと協力しなければ,地域の文化事業は育ちません。
 そこで先ずは千葉市の文化事業予算を検討し,各公民館に対する一律な予算配分ではなく,地域の特殊性や活動状況を考慮した予算を検討していきたいと思います。
 次に豊かな文化事業が活発に育まれる雰囲気を後押しするため.住民主体の文化事業に関しては千葉市が積極的に後援していくつもりです。
 そのためには行政への住民の皆様の声が必要です。千葉市の文化事業の活性化のために皆様の活発なご意見をお寄せ頂けるよう期待しています.
 

千葉県議会議員 河野俊紀