幕張ベイタウン・コアに「コンサートピアノ」を
設置するためにご協力のお願い
               
 2002年3月9日
     コア・ホールにコンサートピアノを入れる会(発起人会)
               記

 21世紀型のコミュニティー施設「幕張ベイタウン・コア」が3月23日、開館します。「音響重視」のホール(200人収容)、公民館、図書館分館、子どもルームからなる複合施設。コアは街の核であり、ベイタウンの発信基地です。
 しかし、残念ながら「音響重視のホール」に設置されるピアノの問題が決着していません。千葉市の来年度予算によると、ピアノ購入予算は230万円。これは高校体育館にあるピアノと同水準であり、ハード(立派なホール)とソフト(貧弱なピアノ)がミスマッチを起こします。コアのホールは、サントリーホールの音響設計に当たった「永田音響」が設計に参画した立派なものです。それはコンサートピアノの設置を前提に設計されています。
 コンサートピアノは高額商品です。しかし「新古品のフルコンサートピアノ」の発掘によって、事態は打開されました。イタリア製のFAZIOLI。2回の演奏会、1回の録音に使用されました。このピアノはコア開館イベント(3週間)で試弾される予定です。3月31日に来演するピアニスト・仲道郁代さんも、このFAZIOLIで演奏してくれます。
 フルコンサートピアノは、プロのピアニストが弾くだけのものではありません。滋賀県栗東市にあるFAZIOLIのフルコンサートピアノは、町のピアノ発表会で優先的に利用されています。オールマイティーのピアノです。
 市役所側もこの「新古品のFAZIOLI」には大きく心を動かされました。私たちも「フルコンの新古品はきわめて珍しい。神の恵みと言っていいほどだ」と説得しましたが、「地域間のバランス」という障壁を乗り越えることは出来ませんでした。
 これ以上、市役所の予算措置に期待をつなぐことは出来ないようです。幸いにしてピアノの予算額とピアノの価格提示額の差額は、埋められないほどの溝ではないと思います。千葉市側も住民による資金調達分と市予算とを合わせて、フルコンサートを購入する方法を現在検討中です。
 ベイタウンは「欧州風の街並み」がアピールし、順調に成長してきました。多彩な教育・文化活動も高く評価されています。これに「コアのある街」「コンサートホールのある街」「コンサートピアノのある街」との評価が加われば、東京近郊の住宅ゾーンとして、今後10年間の展開もきわめて明るい見通しを持つことが出来るでしょう。
 短い文章でこの間の経緯を全て言い尽くすことは出来ません。コアのピアノがベイタウンの将来に与える重要性をぜひ理解頂き、フルコンサートピアノ調達にご協力を頂けるならば、誠に幸いです。