コミュニティ・コア、いよいよ着工へ
来年3月オープン

図書館、公民館、子どもルームの複合施設。街の文化活動の拠点。

 コミュニティ・コアの建設工事が、4月中旬から本格化します。構想10年、投資額10億円。公民館、図書館(分館)、子どもルームが併設された独創的な文化活動の拠点です。にぎやかな開館記念イベントとともに、来年3月、デビューします。
(文責・コミュニティコア研究会)

 コミュニティ・コアの建設用地は、ベイタウンの中心部。工事用フェンスに打瀬小生徒たちの絵が展示され、お気づきの方も多いでしょう。
 
 ●「バブル崩壊」からの再生

 10年前、コアの当初計画は「ホテルや美術館も併設」といった過大なものでした。これが”バブルの崩壊”によって挫折すると、「公民館を中心にした市の施設」に大幅縮小されました。
 しかし、ベイタウン住民や企業庁、千葉市担当者の努力もあって、じわじわと再転換。結局、「小さくてもキラリと光る施設」「音響重視のホール」「住民参加の運営」といった理念で貫かれたユニークな複合施設として建設することで合意しました。

 ●ユニークな複合施設

 2階建てのコアは、建物面積約2000平方?で、新鮮な作風で知られる建築家・高谷時彦さん(東京)のデザイン。1階には▼公民館(会議室2、調理室、和室、クラフトルーム、ミニギャラリー)▼多目的ホール(200人収容)▼子どもルームなどが配置されます。
 図書館(分館)は、静かな2階部分。向かいにあるテラスでは借りた本の緑陰読書も楽しめます。中庭にはミニコンサートもできるステージもあり、楽しい空間演出が試みられています。
 


 ●建設会社も決まる

 3月中旬の入札で、新日本建設(本社・千葉市)がコアの建設に当たることが決まりました。同社は現在、パル・プラザ近くに新本社ビルを建設中。金綱一男社長もベイタウンの新居に転居予定とかで、「幕張」への愛着が感じられます。
 来年度予算の編成で、千葉市も意欲を見せてくれました。これまだ入手した情報では、2001年度の図書購入費は、前年度分を合わせると1億円を突破。コア開館行事用に200万円、公民館・ホールの備品調達に1100万円が計上されました。

 ●ピアノ購入で募金活動

 コアのホール建設には、サントリーホールの音響設計を行った永田音響(東京)も参画。200人収容の多目的ホールとして、優れた音響効果を志向しています。
 「コアのホールにふさわしいピアノを」という募金活動を展開中です。立派なホールに貧弱なピアノというミスマッチは、避けなければなりません。地元在住の音楽家によるバイオリンコンサート、3歳児から60歳まで出演したピアノ発表会など、ベイタウンらしい取り組みも進んでいます。
 6月に行われる千葉市長選挙の立候補予定者が、ベイタウンの文化振興にどのような構想をお持ちか?。近く「公開質問状」を送り、御意見を聞く予定です。

 ●みんなの力でコア建設

 コア開館まで、あと1年を切りました。コアの愛称も公募されることになっています。4月中旬以降、企業庁主催で「コアの建設工事」説明会(日時、場所未定)が開かれます。多くの住民の皆さんに参加いただければ幸いです。