ここまできたコアのホール
−8/5「私もひとこと、コアのホールを考える会」集会の報告を兼ねて−
ver1.0 8/10 11:00am

◆これまでの歩み◆

● ベイタウン計画段階での構想

 文化・芸術のための500人ホール、美術館、プチホテル併設施設

 (バブル期の構想)

●95年 幕張ベイタウン誕生 
●97年春 住民によるコミュニティコア研究会発足
●97年秋 コミュニティコア事業化研究会スタート(企業庁、市役所、住民、ビジネス街ほかによる)
 「早期施設と将来施設の分離建設の方針を確認」
●98年春 事業化研究会まとめ 

 バブル構想崩壊、一転、最小限の施設へ

 「早期施設として公民館、図書館、郵便局、「多目的スペース」を建設する」
●98年〜99年 企業庁と市役所の管理問題をめぐる折衝
 @企業庁が建築し、公民館などは店子として入居
 A企業庁が建築し、その後の建物管理は市役所が行う
   → 1年間の協議の末Aで決着
●99年秋 基本計画検討会スタート(郵便局はプロムナードへ、子供ルーム入居)
●2000年春 基本計画検討会まとめ
 「施設面積1950平方メートル、コア運営を住民参加も含めて検討する」

「小粒でもキラリと光る、音響にもこだわった多目的ホール」

●2000年3−6月 基本設計(施設面積1988平方メートル)
●2000年6月 
 「備品は市役所の予算で整備するとの方針決定」
●2000年7−12月予定 実施設計

◆コアホールの多目的性◆

 バブル期の500人規模の大ホール構想から一転、ミニマムな200人規模の講堂となりましたが、その中でもこれまでの住民の実績・要望を可能な限り反映し、多用途に使えるよう、多機能性を重視してきました。

[主な用途]
  講演会 会議 CD・MD演奏会 ビデオ・DVD・映画上映会 
  ピアノ、声楽、小編成管弦打楽器演奏、ジャズ、ポップス、ロック等各種コンサート 大人、子供のピアノ発表会
  社交ダンス ヨガ 軽演劇 パーティ 演芸 展示会

[可能だが最適とは言えない用途]
  エアロビ等の激しい飛び跳ね運動等を伴う各種ダンス(床の柔らかい専用スタジオでないと体に負担があるため)

[不適当な用途]
  各種球技 大編成管弦打楽器演奏 暗転・緞帳・各種舞台装置等を必要とする本格的演劇・オペラ 
 

 ● 多用途性を実現するためには、以下のような配慮がされています。

 ・ステージ昇降・移動  ・椅子可搬式による平面確保  ・カーテン・タペストリー類による残響可変

 注:図は概念図です。現在、最終的な設計が進められており、上図とできあがったものは必ずしも一致しません。
 <詳細設計図面(9/9版)へ

◆小粒でもキラリと光るホールとは?◆

 コアのホールでは多目的性を重視します。しかし、これまでの多目的ホールにありがちな、何にでも使えるが何にも使いにくいというものにはせず、小粒でもきらりと光る要素を設定しています。それが、「音響重視」です。これまでの住民実績やニーズにあわせた結果であり、企業庁、市役所、住民、コンサルタントによる合同検討会を経て、基本設計に盛り込まれました。企業庁の掲げる幕張新都心における文化創造という目的にも合致します、

 本ホールでは、有名ホールを手がけた音響設計事務所を起用し音響的には十分な配慮をします。プロ演奏家による演奏会にも充分に耐えるものを目指しています。また、ポップスからクラッシックまで、可能な限り幅広いジャンルで使えるよう工夫される予定です。
 講演会、会議など、音楽関係以外の用途に使う場合でも、クリアーな音が保たれる様、工夫されます。
 また、社会教育講座(語学、教養など)にも頻繁に使われる予定です。
 遮音性にも気を使い、一般講堂にある外部騒音の侵入や内部からの音漏れはかなり軽減される見込みです。

 問い合わせ先:コミュニティ・コア研究会 下川 Tel 211-0472