個人サイト閲覧時のプライバシー保護について

(インターネットべからず集出張版)

はじめに

個人サイト(あるいは小規模団体サイト)を閲覧するとき、

  • サイト管理者にどこまで分かるのか
  • 自分のプライバシーは守られているのか

と不安に感じる人もいるかもしれません。

まずは、プライバシーを重視する利用者向けの設定例を紹介します。

その後で、アクセス解析の技術的な仕組みと限界について説明します。


1. おすすめの設定

iPhone利用者

Safari

推奨設定

Appleが用意している iCloudプライベートリレー を利用すると、アクセス先サイトから利用者を継続的に識別しにくくなります。
設定は次のapple公式ページを参考に!

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph499d287c2/26/ios/26


Android利用者

Chromeを利用する場合は、

・サードパーティCookieを制限する
・広告プライバシー設定を見直す
・閲覧データを定期的に削除する

ことをおすすめします。


2. おすすめのブラウザ

一般利用:Safari Firefox Brave

プライバシー重視:Brave Firefox Tor Browser

※利便性とのトレードオフがあります。

  • スマホやパソコンに弱い人は人を頼ってしまいがちだが、そこでどんな悪意のあるアプリを入れられるか分からない。よほど信頼できる人以外には自分のスマホを渡さないこと

ここまでのまとめ

アクセスログで個人は分かるのか?

 結論から言うと、個人や中小団体のサイトで得られる情報は、Googleなどのような大規模な行動補足システムではないため、多くの人が思っているほどは分かりません。
 私はサイト管理者としてアクセスログやアクセス解析ツールを確認していますが、そこから分かる情報はかなり限定的です。
 例えば、

氏名  電話番号  メールアドレス  SNSアカウント

などが見えるわけではありません。

 本サイトで利用しているアクセス解析ツールであるGA4(Google Analytics 4)から分かるのは、

  • 新規利用者か再訪問者か
  • どのページが閲覧されたか
  • どのような端末やブラウザが使われているか
  • 大まかな地域情報

といった程度です。

 なお、地域情報についてはVPNや携帯回線の影響を受けやすく、実際の居住地を正確に示しているとは限りません。最近ではVPNによって海外の地域情報に置き換わるものが多くなっています。

 そのため、

「今から見に行く」

と言われた直後にアクセスがあった場合に、

「おそらくこのアクセスはあの人だろう」

と推測できることはあります。しかし、「ああ、このページとこのページを見に来てくれたんだ」と分かる程度です。

 しかし、それはアクセス解析ツールによって個人が特定できているわけではなく、事前の情報とアクセス状況を照らし合わせた推測に過ぎません。
 また、本サイトでは会員登録機能を設けていないため、利用者とアクセス情報を結び付ける仕組みもありません。
 さらにスマートフォン利用者については、Cookie削除や端末変更などの影響もあり、継続的な識別は容易ではありません。

 一方で、利用者自身がプライバシーを守る方法もあります。
 詳しい技術的説明は以下の資料にまとめましたので、技術的な仕組みや限界に興味のある方はご覧ください。

【PDFリンク インターネットべからず集出張版 アクセス解析で分かること・分からないこと ― 技術的限界に関する覚書 ―】