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コミュニティコアが
「公民館」であるための問題

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2001.3.21 last update 2001.7.28
 
公民館であることが、なぜ問題なのか
 コミュニティコアは当初500人規模の中ホール、プチホテル、映画上映設備などを併設した複合施設として計画されました。
 企業庁や住宅事業者はこのコミュニティコア構想および、街づくりのシステムや街並みなどを宣伝材料とし、ベイタウンに高い人気を得させることに成功しました。
 ところが、ベイタウンが街開きしたのちになってコミュニティコア構想はバブル期の構想としてご破算となり、代わりに提示されたのは当初の構想とは似てもにつかない最低限の規模の「公民館」施設でした。
 そこで5番街下川氏を先頭に住民運動を展開。単なる要求ではなく、提案し共に考えるというスタンスで企業庁と協議を続け、ついに「子供ルーム」、「千葉市図書館分室としては最大規模の図書館」「音響重視の多目的ホール」を勝ち得ました。かなり規模は縮小されましたが、当初構想のエッセンスだけは残すことができました。
 これらの施設は、税収不足から企業庁が管理放棄を表明したため、千葉市へ譲渡することで決着し、コミュニティコアは千葉市立「公民館」となることとなりました。しかし、企業庁管理施設ではなく、千葉市管理の「公民館」となったために、さらに問題が残りました。

公民館であるための制約

1.施設レベルが「千葉市」規格を逸脱する。管理運営上問題がある。
2.子供ルーム併設は千葉市としては未体験。先例がなく運営方法を模索するしかない。
3.有料、特に営利目的の活動の舞台とはできない。無料開放が原則。

 3がコアのホールの利用上極めて深刻な制約となります。
 

制約によって生ずるの問題

a.公民館は一般への無料開放が原則であるため、市運営の有料ホール同等のコンサートレベルのピアノを無料開放することはかねあい上難しい。また、千葉市規格レベルを超える管理費用をまかなうために利用料を取ることも公民館の性格上難しい。

b.他の公民館との施設レベルのかねあいから、コミュニティコアだけに突出したコンサートレベルのピアノをおくことは難しい。公民館予算ではもちろん買えない。

c.これまでにいくども街の中で行われてきたミニコンサートのような有料コンサートを行うことが難しい。

d.営利目的のコンサートができないため、外部の演奏家を呼ぶコンサートは事実上行えない。公民館の生涯教育の目的や予算制約からも公民館による企画コンサートはほとんど期待できない。

e.無料行事として既に行われたベイタウンピアノ発表会も、4畳半用のピアノしかないためレンタルが必要。莫大なレンタル・運送・調律費用の捻出はむずかしく、他の施設を借りる方が安上がりで、事実上コアでは不可能。

f.ホールに見合うピアノを得るために企業の助成を受けたくとも、企業による冠コンサートを行うなどもできないため、助成を受けることは難しい。

g.ホールに見合う音響を考慮したスタッキング椅子は公民館予算では買えず、ぎしぎしと音が出るパイプ椅子を並べることになる可能性がある。

 このために、コアのホールはピアノ以外の用途でしか利用できず、しかも、切望された住民ミニコンサートの運営ができません。目玉である「音響重視」の部分はほとんど生かされないことになります。この制約は、施設をつくった企業庁自らがつけた制約です。
 

 コア研では、これらの制約を突破する方法を模索しています。
 公民館施設を公益団体が借り受け、コンサートを運営するのも一つの方法です。

 皆様のお知恵をお寄せいただけることを切に希望します。以下のアドレスまでよろしくお願いします。

 core@baytown.ne.jp
 


 
その後の最新情報 2001.7.15

 7.14「幕張新都心公民館を語る会」にて、一部非公式見解ながら、以下の回答がありました。
(→7.14「幕張新都心公民館を語る会」議事録

上記c.d.f.について

 「千葉市では前例がないが、チケット販売によるコンサート等は営利でないと判断されれば可能ではないか。千葉県ホールで行われているように、実行委員会形式であればホールにおけるチケット販売コンサート等も可能であろう。前向きに検討したい」との見解が述べられました。
 
上記g.について

 すでに平成13年度予算が成立した時点でお伝えしているとおり、ホール部分の椅子に関しては、公民館予算600万円とは別立ててホール整備予算500万円が組まれることになりました。建築側から要請の出ていた一脚6万円はなりませんでしたが、パイプ椅子は避けられました。

 そのほか、ピアノ購入予算に関してはホール整備予算500万円とは別立てとなることが新課長に申し送りされておらず、後ほど回答をうけることとなりました。しかし、器種選定に関しては、住民の意向を汲んで行うとの回答を得ました。また、子供ルーム、図書館、公民館にそれぞれ求められる開館日/利用時間が異なる上、人員配置が通常公民館の職員2人体制では処理しきれないという問題については宿題として受け取っていただきました。
 
 

その後の最新情報 2001.7.28

 7.28「幕張新都心公民館を語る会PART2」にて、以下の回答がありました。

 千葉市側は懸案のコアホールのピアノについて、住民要望に応える形で「通常のピアノ(アップライト)とは異なる高い水準のピアノを配置すべく平成14年度予算で措置したい」との考えを明らかにしました。
 また、有料コンサート開催についても14日のPART1会議と同様、前向きの姿勢を語り、来春の開館記念イベントについても住民と相談する意向を明確にしました。