日本中から注目を集める幕張新都心にあり、特殊な街づくりのシステムによる優れた景観を誇り人気を集める幕張ベイタウン。
その中核施設となるコミュニティコアの付属ホールは、200人規模の多目的小ホールですが、天井高10mという他には少ない充分な空気量を誇る、音響的に優れたホールです。音響設計はサントリーホールやカザルスホールを手がける永田音響設計が担当し、アコースティックな音響にこだわっています(PA設備も完備)。
最終2万7000人の人口を予定するこの街の規模としては少々小さな施設と言えますが、音響的に優れる点でこの街らしさをもっている施設と言え、ピアノや小編成の室内楽などの本格的なコンサートに十分対応できるホールとなります。このホールにはコンサートグレードのピアノこそがふさわしいと言えます。
ところが、このホールにはコンサートに耐えるピアノが設置される予定がありません。家庭用のアップライトピアノまたは家庭用廉価小型グランドのみが予定されています。本格的コンサートを行う上だけでなく、これまでにピアノを使った多くの手作りコンサートが行われてきたこの街にあって、そのコンサートを行う場としての思いを託されたホールとしては致命的と言えます。
これまでに住民自身の手でチャリティコンサートを行い意識を高めると共に資金を集めるという活動をしてきました。皆様のご協力のおかげで20万円ほどのお金が集まっていますが、その資金だけでは当分購入はおぼつかないのが現状です。
千葉市のやる気(他の公民館と異なる特別予算を組む)やベイタウン周辺企業の協力なしにはコンサートグレードのピアノはあり得ない状況です。
(2001.2.28)
< 3月23日までの情報 >
ホール用に、音響的に考慮されたスタッキングチェアが建築の先生と住民から要望されていましたが、1脚6万円×200脚と、標準公民館の初期予算ではとてもまかなえないもので、パイプ椅子となることが危惧されていました。
ところが、平成13年度予算では公民館立ち上げ標準予算とは別枠でホールのための予算(主に椅子)が計上・可決されたことが判明しました。この予算では、1脚6万円には及ばないものの、当初の目的をなるべく実現しうるものが導入できそうです。
平成14年度予算での購入となっているピアノの導入についてはまだ不明ですが、最悪のアップライトということだけは免れそうな展望が見えてきました。グランドとしては最低線の4畳半グランド(100万円)も避けられそうです。
住民チャリティや周辺企業協賛と合わせ、コンサートグランドの実現を目指します。
(3.23)
< 7月14日までの情報 >
「幕張新都心公民館を語る会」において、器種選定に関しては、ルールに基づき住民の意向を汲んで行われるとの回答がありました。
(7.15)
< 7月28日までの情報 >
「幕張新都心公民館を語る会PART2」において、ピアノについてはアップライトよりも上のグレードを平成14年度予算で請求し、他のホールでの状況を調査した上、住民の意見も聞きながら購入金額・器種選定を行うとの回答がありました。その内容、選定方法については未定とのこと。
(7.28)
< 2002年4月1日までの情報 >
千葉市の予算措置は230万円と確定しました。
『コアにコンサートピアノを入れる会』が発足し、住民・企業に募金を呼びかけています。一方、市予算と住民らがあつめた購入原資を合算する方法を行政側が模索中です。
開館イベントに際し、新古品としてよい条件のオファーを受けているFAZIOLIフルコンサートグランド(欧米で大変評価が高いイタリア製ピアノ)をレンタルし、本格的なコンサートとしては『仲道郁代コンサート』『ダートマス大学室内合唱団』において使用、極めて高い評価を受けました。
また、レンタル期間中住民や周辺ピアニストらの試弾を行っています。
(2002.4.1)
< 2002年4月21日までの情報 >
『コンサートピアノを入れる会(発起人会)』は、『ピアノ選定委員会』の報告を受け、FAZIOLI F278がコアに適切なピアノであると判断・了承しました。
(2002.4.21) |